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チェチェン新大統領が極秘裏に就任式
ロシア南部チェチェン共和国で5日、8月末に実施された大統領選挙で当選したアル・アルハノフ新大統領(47)の就任式が、独立派武装勢力によるテロを警戒する中で極秘に行われた。親ロシア連邦派の新政権に対しては、独立派の反発が一層先鋭化する懸念がある。共和国内の派閥抗争による政権基盤の脆弱さもあり、チェチェン情勢は混迷を深めることになりそうだ。
ロシア南部で起きた学校テロなど一連のテロ事件の声明で、首謀者のチェチェン武装勢力のバサエフ司令官が、「ロシアのプーチンの傀儡(かいらい)体制を粉砕する」と表明していた。これに衝撃を受けたロシア連邦政府は、大統領就任式を非公開と決めた。会場は首都グロズヌイの三つの候補地から開催直前に選ばれ、終了後も公表されなかった。
現地発のインタファクス通信によると、就任式の参加者は約400人。北カフカス地域を統括する連邦政府のコザク全権代表が、「新体制の発足は社会復興と安定への希望を与える」とプーチン大統領のメッセージを代読した。アルハノフ新大統領は、「全力をあげ共和国憲法の保証人になる」と短く宣誓。全土で連邦軍が厳戒する中、式典は20分で終わった。
新政権は、97年以来となる共和国議会選を来年4〜5月に成功させるのを当面の課題にする。連邦政府の意をくむアルハノフ氏は、独立派のあらゆる活動をテロとみなし力で封じる政策を取らざるをえない。現在、軍と情報機関による独立派の摘発作戦が強化されているが、「体制安定」というもくろみ通りになるかどうか疑問がある。
また、チェチェンには独立派武装勢力から離脱した民兵からなる事実上の軍事組織があり、5月に暗殺されたカドイロフ前大統領の息子のラムザン第1副首相が掌握している。政権基盤の弱い警察官僚出身のアルハノフ氏に対し、ラムザン氏を支持する派閥との抗争も指摘される。ラムザン氏の周辺には独立派とつながる人脈があり、内紛に乗じたテロなどを仕掛ける危険性も指摘される。 (10/05 20:31)
http://www.asahi.com/international/update/1005/008.html