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(回答先: ネオコンはコーカサス(チェチェン)挑発にドップリ漬かっている 投稿者 木村愛二 日時 2004 年 9 月 18 日 12:15:41)
全く無知ほど恐いものはない。
「キャメロット」「欲望」などで一世を風靡した女優のバネッサ・レッドグレーブなどは、チェチェン後援者の最右翼として、独立派のザカエフをロンドンに亡命させかばっている(愛人との噂もある)ことから、今回のベスランの惨劇についてそこらじゅうのメディアからコメントを求められ、文字通り絶句していた。彼女の言動・行動がチェチェン人への同情からの純正な動機に基づいたものであることに疑問の余地はないが、ワルにいいように利用されているのである。
「可哀相なチェチェン人 vs 暴虐の限りを尽くすプーチン」などという単純なシナリオをそのまま信じ込んだ悲劇である。全く子供向けの紙芝居ではないのである。もとよりプーチンが善人だなどというつもりは全くないが、阿修羅でも掲載されたチェチェンゲリラによるロシア兵捕虜首切り実況生中継など、チェチェン人とロシアの間の敵意・憎悪を思いっきり増幅して、「殺戮の連鎖反応」を演出した本当のワルがいたことはは間違いなく、それは状況証拠から言って「もんじゃ焼き」=CIAであることも明白である。僚友の首が切断されるのをウェブで放映されたロシア軍が、チェチェン人に暴虐な行動を取ることが冷徹に計算されての上だろう。
要は正しい分析の努力を怠って、結論に走ると本当のワルを喜ばせるだけだということである。プーチンの立場から見ればカスピ海全域の資源について権益を喪失する事態は、ロシア元首としてどうしても避けたいと考えることは当然であり、少なくとも歴史を俯瞰するならアメリカ=イスラエル=英国に比べれば、ロシアに既得権らしきもの(大義名分)があることも間違いないのである。
とにかく一番のワルはつねに、2つの民族の殺し合いを演出して漁夫の利を得ようとする勢力である。