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件 名 : イラク・レジスタンス・レポート(9月29日付)から
差出人 : 山本史郎
送信日時 : 2004/10/03 17:12
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山本史郎です。
次のレポートは、齋藤力二郎さんが既に同趣旨のものをアラビア語
から訳しており、ダブって受け取る方はご勘弁ください。
なお、この記事の後ろに、昨晩紹介した米軍兵士の死亡数に関する
私見を補足的に付けています。そちらもよろしく。
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☆★レジスタンスの攻撃で米軍基地が陥落
Iraqi Resistance Report
イラク・レジスタンス・レポート 9月29日〜30日
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http://www.albasrah.net/moqawama/english/0110/iraqiresistancereport_29-300904.htm
2004年9月29日 水曜日
アメリカの侵攻以来、初めてのできごと:
レジスタンス勢力の砲撃と攻撃によって、アメリカ兵はバグダッドの
南にある基地から撤退を余儀なくされた。大勢の地元住民が、焼け
出された米軍敗残兵の群れを見ようと押し寄せた。
イラク人勢力は29日朝、バグダッドの南マズラアト・ウダイ地区に
あるリドワニヤ・ドウェイリバ基地内にいるアメリカ軍を強襲し、米軍
に厳しい犠牲を生じさせたため、米軍部隊はイラク侵攻以来初めて
のこととして、基地を完全に明け渡すことになった。
アメリカ軍は、粉砕された自動車、武装車両とともに、おびただしい
死者を残して撤収した。マフカラト・アル・イスラムの現地通信員は、
その施設に押し寄せた最初の現地住民たちと一緒に、最後のアメリ
カ兵が建物から立ち去ったあと、わずか15分後(正確には9月29日
午後6時45分)に、奪還された基地内に入った。
通信員は基地内で燃えている14台のハンビーを目にしたが、破
壊された車体以外には何も残っていなかった。4台の水陸両用装甲
車も完全に炎に包まれていた。通信員はまた、燃えて灰になったア
メリカ軍のテントを目にした。
基地(キャンプ)内の地表面に緑色のシミが目立っていたことから、
米軍基地はなんらかの化学弾頭で砲撃されたようだった、と通信員
は伝えた。これは化学弾頭が使用された兆候であり、数ヶ月前にレ
ジスタンスの化学弾頭で攻撃されたラマディとモスル、そしてハドバ
基地への攻撃でも注目された。
その後、逃避行を続けるアメリカ兵のなかで、イラク・レジスタンス
の自爆者がみずからを爆発させ、彼らにさらなる損害を与えた。
米軍の水陸両用装甲車3台が米兵の一団を載せてドウェイリバ〜
サドル・ユスフィヤ間の道路を走行中、ブービー・トラップを仕掛けた
自動車がそこに割り込み、少なくとも15人をアメリカ兵を殺害したの
である。死亡者数はもっと増えそうである。
※訳者註 イラク・レジスタンス・レポート:
アラビア語で書かれたイスラム・メモから集約し、ムハンマド・アブー
・ナスル(自由アラブの声編集委員)が英語に翻訳・提供している。こ
こに日本語訳として紹介したのは、同日付で紹介された幾つもの記事
のうちの一つ。レジスタンスの米軍攻撃を中心に、各地からレポートが
寄せられている。
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☆★米軍兵士の死亡数、一日で100人超える
イラク・レジスタンス・ニュース9月29日から抜き出し
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http://www.albasrah.net/moqawama/english/0110/iraqiresistancereport_29-300904.htm
イラク・レジスタンス・レポート 2004年9月29日 水曜日
(昨晩、<イラク戦争(占領)における米軍兵士の死者数>として
紹介した内容は略します。以下、若干の補足)
米軍の死者数は9月7日に1000人を超えたと報道された。もちろん、その数字は米軍・米国防総省の発表にもとづく数字である。ドイツや米本土に後送されたあとの死亡した負傷者や、イラク派遣に起因する自殺者などは、その数字に含まれない。さらに、ペンタゴンがどれだけ正直に米軍兵士の死傷者数を発表しているかという問題もある。傭兵の死亡数も、もちろん公式統計には出てこない。
米軍発表では、最近数ヶ月の死者数は、6月42人、7月54人、8月66人、そして9月76人と4ヶ月連続で増え続けているという。しかし、イラク・レジスタンス・レポートから拾い出してみると、実に9月末の一日だけで、優に100人を超えているのである。現時点では、どの数字を信用するかは、それぞれが判断するしかない。
私がこのレポートの数字を信用してもよいものと考える理由の一つは、一般商業メディアでも米軍関係者の話として報道されている米軍への攻撃数との整合性である。9月に入って(あるいはそれ以前から)、レジスタンスによる米軍への攻撃は、一日に70〜80件、多いときには100件に達すると、あちこちで報道されている。
だが日々のニュースでは、市民が巻き添えになったテロまがいの爆弾事件とか、米軍の発表する「武装勢力」との衝突事件が多く、連日100件近い米軍への攻撃が発生している状況を想起させる具体的報道がほとんどない。そのこと一つをとってみても、米軍の被害の多くが隠されていることは事実とみてほぼ間違いないだろう。ファルージャやナジャフ以外にも多くの都市が、米軍の立入禁止地域になっていることも、最近ではたまに報道されるが、そこにいたるまでの経緯を報道したものは、ほとんどない。
このレポートで報告されている一つ一つの事件を総合すると、連日100件近い攻撃というものの具体的内容は、このようなものであろうと推察できるのである。しかも攻撃に使われている兵器は、小銃から仕掛け爆弾、大量の火薬を積んだ自動車爆弾、手榴弾、ロケット弾も報道でなじみになった携帯式のRPGから、多連装ロケット発射装置を使用するカチューシャ、大小の迫撃砲など多様である。報告されているような損害が米軍に出ていて不思議ではない。
そしてターゲットは、米軍車列やパトロール部隊、米軍基地・施設と明確に米軍を狙ったものがほとんである。(CIAなど諜報機関の工作員への攻撃もあったが、ここでは「米軍兵士の死亡」のみに限定して拾い出した。) 米軍が攻撃を避ける苦肉の策として、イラクの子どもたちを誘拐して「人間の盾」としている卑劣さを非難する内容はあるが、レジスタンスの行動として報告されているなかには、「誘拐」や「人質作戦」は含まれてないことも、アラビア語および英語で原文を確認できない方のために付記しておきたい。
山本史郎
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※ イラク情勢ニュースHP http://www.geocities.jp/urknews/
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