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http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20041003i112.htm
【カイロ=柳沢亨之】イラク中部サマッラの武装勢力掃討作戦を行っている米軍とイラク軍は3日、市内の大半を制圧した。
米軍はイラク治安部隊が初めて大規模な実戦に加わった今回の作戦をはずみに、バグダッド北・西方のスンニ派三角地帯全域を、来年1月の国民議会選挙までに支配下に置きたい考えだ。
AP通信によると、サマッラでは3日、戦闘はやみ、イラク警察が市内巡回を、米軍とイラク国家警備隊が武装勢力関係者の家宅捜索をそれぞれ始めた。シャラン国防相は中東のテレビで「サマッラ(の戦闘)は終わりだ」と述べた。
30日夜に始まった今回の作戦で注目されるのは、イラク軍の役割が大きかったことだ。まず、参加した兵員が2000人と米軍の3000人に肩を並べた。また、4月のファルージャでの戦闘で相次いだ脱落兵が今回はほとんど見られなかった。さらに、イスラム教シーア派の第10代イマーム(無謬(むびゅう)の指導者)アリー・ハーディが眠る聖廟(せいびょう)の奪回はイラク人の宗教心に配慮、米軍の代わりにイラク軍特殊部隊が請け負い、成功した。
ただ、125人(米軍発表)が死亡した今回の作戦では、民間人の犠牲者も多く、今後、住民の反発も予想される。イラク消息筋によると、戦火を恐れ、サマッラから脱出する住民も相次いでいるという。
一方、ファルージャでは2日夜から3日未明にかけ、米軍が少なくとも2回空爆した。米軍はヨルダン人テロリスト、ザルカウィ容疑者派の軍事訓練所や武器庫を精密兵器で攻撃したとしているが、イラク消息筋によると、民間人2人が死亡、8人が負傷した。
ザルカウィ派の拠点ファルージャの奪回は、地元指導者の仲介などで9月にいったん停戦合意が実現していたサマッラより、一層難しいとみられる。
(2004/10/3/22:02 読売新聞 無断転載禁止)