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(回答先: イマーム・アリー廟 (松本 弘)日本国際問題研究所 投稿者 愚民党 日時 2004 年 9 月 08 日 22:29:44)
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■ファルージャ治安、瀬戸際 武装勢力流入続く
イラク主体の部隊、効果薄
イラクのバグダッドで拉致されたイタリア人の1人、シモーナ・トレッタさんを案じる友人や親類たち。7日、ローマ市内の首相府の外で=AP
【バグダッド=安東建】米軍が掃討作戦をしてきたイラク中部のファルージャで、大規模攻撃が再開され、8日も空軍による爆撃などが激化した。武装勢力側には最大100人の死者が出た模様だ。外国人とみられる多数の武装勢力がファルージャへの流入を続け、治安を脅かしていることが背景にある。米軍の後ろ盾を得て旧イラク軍主体の部隊が治安を担当してきたが、効果は薄いのが実態だ。「ファルージャ・モデル」と注目された治安形態は崩壊の瀬戸際を迎えている。
ファルージャは、旧フセイン政権を支持するスンニ派三角地帯の中でも、住民の反米感情がとくに根強い武装勢力の活動拠点だ。米軍は大規模な空爆をした4月以降、旧イラク軍幹部や元兵士でつくる部隊による治安維持に移行させた。イラク人を中心とした治安がどこまで維持できるかが、今後のイラク統治や治安の試金石とされている。
武装勢力と米軍との衝突は最近目立たなかったが、7日は武装勢力からの発砲を受け、米軍との銃撃戦が始まった。勢力を蓄えていたとみられる武装グループとの対立が表面化した格好だ。地元住民からは、治安悪化を懸念する声が大きい。
「午後3時ごろ、周辺の工場の操業が終わって労働者がいなくなると、武装した男たちが我が物顔で工場街を歩き始める。恐ろしくてだれも近寄れない」「武装勢力にはイラク人以外にエジプト人、サウジアラビア人、シリア人、イエメン人などたくさんの外国人がいる」。バグダッドに住むサラム・アブドゥル・フセインさん(31)が、ファルージャ南部のシナイ地区に所有する製糸工場を8月下旬、見に行ったときに住民らから聞かされた情景だ。
プラスチック、じゅうたん、コンクリートブロックなどを生産する工場街にあるサラムさんの工場は、4月の掃討作戦激化で休業するまで約60人の住民を雇用して操業していた。しかし、米軍が8月下旬にミサイル3発をサラムさんの工場に撃ち込み、工場は完全に破壊された。武装勢力の拠点とみられた可能性が高く、外国人の流入などで米軍が神経をとがらせていることを物語る。
8月29日付米紙ニューヨーク・タイムズは、一連の状況を総合して「米国は瀬戸際に追いつめられた」と報じた。8月13日、地元出身の元イラク軍将校で、イラク人治安部隊の司令官が武装勢力に殺害され、治安部隊の兵士が多数逃げ出しているとも伝えた。来年1月に予定される国民議会選挙が、ファルージャなどでは実施できない可能性もあるとしている。
http://www.asahi.com/paper/international.html