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今BBCテレビで学校占拠テロ犯人が撮影したビデオを繰り返し放映している。小さな体育館に人質が文字どおりすし詰めである。子供たちはみんな暑さに耐えかねて裸になっており、大人は服を着ているものの、恐怖と当惑に満ちた表情が生々しい。憎々しそうに見える覆面姿のテロリスト。しかし犯人はなぜこんなビデオを撮影しておいたのだろうか。最初からまともに交渉する気など無く(そりゃそうだ。プーチンがチェチェンからの全面撤退などという条件をのむわけはないのだから)自爆要員に体育館を爆破させてテロ傭兵は逃走する戦術だったとの観測がなされている中、何の目的でビデオを撮影して、後で当局が放映できるように都合良く保存していたのか、である。
私はこのビデオを見て、もう100%確信した。これはウェブで現在公開中の人質頭部切断ビデオと同じで、ホラーショーなのである。イスラム教徒の残虐さをこれでもか、これでもかと視覚的にアピールするためのプロパガンダなのである。はっきりいって大衆は新聞など読まない。テレビ経由の視覚によるアピールにしくものはない。ゲッベルス(ナチスの宣伝相)が映画を最大のプロパガンダ手段として用いたのと全く同じ、視覚ほど直接的に強烈な刺激はないからである。
プロパガンダの専門家が立案した戦術であることは間違いない。となればもう真犯人の実像は見え透いている。