現在地 HOME > 掲示板 > 戦争59 > 716.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
ロシア学校占拠
政権批判の編集長解任
イズベスチヤ紙
【モスクワ=滝沢学】ロシア・北オセチアの学校占拠事件で、事件発生以来、一貫してプーチン政権に批判的報道を展開したロシア有力紙イズベスチヤのシャキロフ編集長(44)が六日、辞表を提出した。クレムリン(ロシア大統領府)からの圧力を受けた事実上の解任とみられる。ロシア当局は、主要テレビ局に続き今後は新聞界への統制を強めているようだ。
同紙は、特殊部隊突入翌日の四日付紙面で、一面と最終面に見出しと記事を一切つけず、傷ついて裸のまま救出された人質らの写真を全面に掲載、事件の悲惨さを視覚的に読者に訴える衝撃的な紙面作りを展開した。そのほかの面にも、子どもらの遺体が累々と横たわる様子などをとらえた写真を多数、掲載した。
同編集長は六日、米政府系のラジオ・リバティーとのインタビューで自らの辞表提出を「親会社のプロフメディア社が紙面に不満をもったためだ」と述べ、「同僚にも私にも突然のことだった」と、事実上の解雇だったことを明らかにした。
七日付の別の有力紙ベドモスチ(電子版)は、同編集長の解任は「与えられた課題をそのまま報道する、とのクレムリンの意にそむいたため」と分析。経営権を握る政権寄りの新興財閥のポターニン氏が背景に絡んでいる、と報じた。
イズベスチヤ紙は、治安部隊突入時に国営系テレビの現場中継が遅れたことを「ロシアのジャーナリストの恥辱だ」と鋭く批判していた。
プーチン政権はこれまで政府系企業などを通じ主要テレビ局への統制を強化してきたが、多数の犠牲者が出た今回の学校占拠事件では新聞各紙の政権への批判的論調が目立ったため、シャキロフ氏解任を見せしめに今後、新聞界への統制が強化される恐れが強い。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20040907/eve_____kok_____001.shtml