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レバノン大統領の任期延長 安保理決議翌日に「違反」
【カイロ4日共同】レバノン国民議会(定数128)は3日、親シリアのラフード大統領を、11月の任期満了後、さらに3年間留任させる憲法改正案を賛成96の圧倒的多数で可決した。
任期延長は、レバノンへの強い影響力を維持したいシリアの意向が働いているとされる。国連安全保障理事会は2日、名指しは避けつつも事実上シリアに対し、レバノン駐留軍部隊の即時撤退や、レバノン大統領選挙の公正な実施を求める決議を採択。採択翌日に早くも「決議違反」となった形で、欧米とシリアの緊張は一層高まりそうだ。
イスラム教シーア派政党ヒズボラのモハメド・ラード議員は、憲法改正の投票は「米政権の中東政策を拒否するためのものだ」と述べた。
(共同通信) - 9月4日7時43分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040904-00000017-kyodo-int
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目下のレバノンはシリアの傀儡政権ですから、「レバノン大統領選挙の公正な実施を求める」というのはシリアへの圧力につながるわけで、今回の国連安保理決議は、明確にシリアをターゲットにしたものですね。
今回シリアが安保理の場でやり玉にあがったのは、どのような理由に基づくものなのでしょうか。
米国による侵略戦争の次なるターゲットはシリアになりかねないと、私はかねてより懸念しておりました。地政学的に言って、仮にシリアの現体制が崩壊し、仮にシリアとイラクに「親米政権」が成立しようものなら、「大中東構想」は、実現したも同然ですから。
どこまで軍事進攻を具体的に考えているかは別として、一応の布石として今回の決議案の提案を米国が行ったという可能性は高いと考えていいのでしょうか。
(イラク侵略の場合も、その1年前から国連をだしに使うべく米国はいろいろな工作を行っていました。)
さらに疑問なのは、共同提案国にフランスも加わっていることです。歴史的にシリアとのつながりが強く、現在でも太いパイプを持ち、「対シリア・カード」はフランスが米国に対して持っている数少ない有効なカードの一つのはずですが、今回決議案の共同提案国に加わったのは、どのような狙いがあるのでしょうか。
私の乏しい理解力では、よくわからないことだらけです。