現在地 HOME > 掲示板 > 戦争59 > 427.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
2004.09.03
Web posted at: 17:22 JST
- AP
ワシントン(AP)国際テロ組織アルカイダの活動資金は、指導者オサマ・ビンラディン氏の財産でなく、主に寄付金などで成り立っていたことが、最近の調べで分かってきた。サウジアラビアの富豪出身のビンラディン氏が、資金力でアルカイダを操ってきたとの構図が覆された形だ。
米同時多発テロ独立調査委員会の報告によると、アルカイダの活動費は同時テロ以前のレベルで年間約3000万ドル。そのほとんどが寄付で賄われていたとみられる。資金源は多方面にわたり、新たな調達先も容易に見つかっているという。
米カーネギー研究所でテロ組織を研究するケネス・カッツマン氏は、「ビンラディン氏は多額の財産をアルカイダにつぎ込んできたというのが従来の見方だったが、必ずしもそうでないことが判明した」と話す。
同氏は同時テロの直後、ビンラディン氏が保有する3億ドルの財産がアルカイダの活動資金になっているとの論文を発表した。主に米国務省のデータから引いた数字だったというが、以来これが定説となっていた。
ビンラディン氏はサウジの建設王といわれた父親からの財産に加え、90年にサウジから追放された後、スーダンで展開した事業により多額の収入を得ていた。だが96年にスーダンからも追放され、その際に資産を押収されたとみられる。独立委員会の報告によれば、スーダンからアフガニスタンに移った時、ビンラディン氏には資金がほとんどなく、当時の軍事政権タリバンに頼るしかない状態だったという。
米国のある対テロ当局者は、「現在ビンラディン氏は潜伏生活を送っており、事業とのつながりはないはず。アルカイダの資金力も落ちているのは確かだが、それでもテロ作戦を計画し、遂行する能力は維持している」と語り、警戒を呼び掛けている。
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200409030016.html