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1日、占拠された北オセチア・ベスランの中等学校前で立ちつくす女性たち=AP
【モスクワ町田幸彦】ロシア南部・北オセチア共和国ベスランで1日起きた武装集団による中等学校占拠事件で、ロシア側は2日未明(日本時間同日朝)、武装集団の要求に応じてモスクワの小児科医、レオニード・ローシャリ氏を人質解放の仲介者に立て、武装集団と電話による交渉を開始した。しかし進展はなく、学校を包囲する治安部隊と武装集団とのにらみ合いが続いている。
一方、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は1日、学校に立てこもった武装集団の一人が同紙に電話で「第2のリヤドゥス・サラヒン」との組織名を名乗った、と報じた。
「リヤドゥス・サラヒン」はチェチェン独立派武装勢力の最強硬派、バサエフ司令官傘下の組織で、02年10月のモスクワの劇場占拠事件では、この組織に属する女性が加わっていた。米政府は03年にテロ組織に指定。武装集団は同組織の第2グループを名乗っていることから、バサエフ司令官の指揮下にあるとの見方が強まっている。
武装集団側は携帯電話の番号を記したメモをロシア治安当局に渡し、電話による交渉が続いている。武装集団は「子供は全員無事だ」と伝えたが、食料や水の差し入れを拒否した。食料に催眠薬を混入されることを警戒しているためといい、子供たちの健康状態への懸念も高まっている。
学校近くでは、医師や非常事態省の救出班が待機。プーチン大統領はヌルガリエフ内相、パトルシェフ連邦保安局長官らを現地に派遣し陣頭指揮にあたらせている。
交渉役のローシャリ氏は、旧ユーゴスラビアや神戸など紛争や震災で負傷した子供たちの治療をボランティアで行い、モスクワ劇場占拠事件では、武装勢力との交渉役を務めた。当時、人質のうち子供たちの早期解放を実現し、体調を崩した人質への医療活動を行った。今回の学校占拠事件で、武装集団がザソホフ北オセチア共和国大統領らとともにローシャリ氏との交渉を要求していた。
毎日新聞 2004年9月2日 11時30分
コメント:一昨年前の劇場占拠の際に、特殊部隊の使用したガスで死亡した人質が多かった。今回はその轍を踏まず、子供たちを安全に開放する方法を考えることを、一人の人間として切に願っています。