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露で学校占拠、児童ら400人人質…銃撃戦で9人死亡
【モスクワ=古本朗】ロシア南部・北オセチヤ共和国東部のベスランで1日午前9時(日本時間同日午後2時)ごろ、17人の武装集団が始業式直後の中等学校を襲撃し、児童・生徒や父母ら400人近くを人質にとって立てこもった。
犯行グループは、隣接するイングーシ共和国で今年6月に拘束された武装勢力の釈放やチェチェン共和国からの露軍撤退を求めており、チェチェン独立を求める武装勢力による犯行の可能性が強い。
北オセチヤ内務省報道官によると、自動小銃などで武装した犯人グループには女性も含まれ、多くは爆弾付きのベルトを着用。「(グループの仲間が)1人殺されるごとに、人質50人を殺す」と脅している。
タス通信によると、現地当局の対策本部が生徒の父母や親類に確認した結果、人質のうち児童・生徒は132人であることが分かった。人質の総数は不明だが、インターファクス通信が北オセチヤ内相の証言として報じたところによると、全体で「300―400人」に上る模様だ。この中等学校には、日本の小、中、高校生に当たる年齢の児童・生徒約900人が通学しており、教員数は約60人という。
犯人たちは、人質を体育館に移動させ、付近に爆発物を敷設している模様。イスラム法学者が交渉のため占拠中の校舎に入ったが、犯人側は話し合いを拒否、北オセチヤ、イングーシ両共和国大統領との直接交渉を求めている。
人質のうち約50人は自力で脱出したほか、犯人側が占拠から数時間後に児童ら15人を解放したという情報もある。
犯人たちはトラックで学校に乗り付け、校舎突入の際、警察との間で銃撃戦になった。タス通信によると、父母ら8人が死亡、武装勢力側も1人が死亡した。
独立を求めるチェチェンの武装勢力の最高指導者アスラン・マスハドフ元共和国大統領は、モスクワ・ラジオに対し、事件への関与を否定した。地元メディアは、武装勢力の別の指導者シャミル・バサエフ野戦司令官に従うイングーシ人部隊による犯行と報じた。
ベスランは、首都ウラジカフカスの北方約30キロ・メートルにある都市。イングーシ共和国では、今年6月、武装勢力が共和国内務省ビルなどを襲撃、90人以上が死亡する事件が起きている。
(2004/9/2/01:49 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040901it11.htm