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“恐怖”と暮らす 検証・米軍普天間飛行場<2> 増加する航空機騒音
子どもが寝付かない
県と宜野湾市が実施する普天間飛行場周辺の騒音測定結果(二〇〇二年度)では、八測定局のうち六測定局で前年度より騒音回数が増加した。回数の多い地域は上大謝名の三万五千五百三十回、新城の二万七千二百二十五回。特に上大謝名と新城は過去六年間(一九九七年度から)で最も高い測定結果を記録した。
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一方、二〇〇三年度、宜野湾市に寄せられた苦情の電話は、夜間や休日に設置されている「基地被害一一〇番」も含め八十五件だった。「ヘリコプターが旋回していて話もできない」「飛行機音がうるさくて子どもが寝付かない」など、多い時は月に二十件に近い苦情が寄せられている。昼夜を問わない航空機騒音に地域住民の不満は高まる。
「集中できない、熟睡できない、仕事から帰って寝ようとしても一瞬で起こされる」。上大謝名自治会の津波古良一会長は、増加する騒音被害の実態を説明する。さらに「住民は人権を無視されている。米軍からこんな騒音を聞かされているのは人間扱いではないし、それを認めている日本政府も親が子を虐待しているようなものだ」と怒りを込めた。
飛行場から北東側に位置する野嵩一区。自治会長を務める田場典信さんは、上空を通るヘリに対し不安を抱く。「たまに(基地近くに)来る人は、音だけが気になるかもしれないが、住んでいる人は騒音以上に、ヘリが落ちるかという恐怖心がある」と住民の心の内を明かした。
騒音被害は学校現場にも及んでいる。普天間第二小学校六年生の女子児童は「授業中クーラーが寒いので窓を開けてみようと思ったが、開けたら開けたでうるさい」と話す。そのそばで母親が「この間の事故が反対方向だったら、うちの家の方に墜落していたかもしれない」と表情を曇らせた。
米軍ヘリ沖国大墜落事故から二週間あまり。事故に対する住民の怒りとは裏腹に、普天間飛行場では事故発生直後からヘリコプター以外の機体が離着陸を繰り返し、二十日以降はヘリの飛行も再開された。事故後もやむことがない騒音に住民の憤りと不安が広がっている。
(中部報道・内間健友)
米軍ヘリ沖国大墜落事故に抗議する宜野湾市民大会が九月五日午後二時から、同大グラウンドで開催される。
http://www.ryukyushimpo.co.jp/cgi-bin/helicrash/index.cgi/fear/20040830.htm?seemore=y