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(回答先: 新聞とオリンピック報道について、どなたか教えてください 投稿者 SHN 日時 2004 年 8 月 30 日 10:51:52)
スペインの新聞では・・・
スペインでは、日本ほどではないと思いますが(日本ほどメダルを取っていませんから)、スペイン人選手がメダルを取った次の日や期待されていた種目(バスケットボール、ハンドボールなど)が負けたりした次の日には、やはり第1面にそれなりの見出しと写真が載ることが多いようです。(トップになることは少ないのですが。)
扱いは新聞によって相当に異なりますが、何せ夏のバカンスの間は国内問題で大事件が起こりにくいですから、紙面を埋めて購読者の関心をそそるには、やはりオリンピックは格好の材料なのでしょう。日本とは異なり家に配達する習慣が基本的に無く店頭売りがほとんどですから、第1面で通りを歩く人の関心を引かねばならない事情があります。
しかし毎日通りの新聞屋の店頭を見ておりますと、この間、各新聞の第1面で最大の面積を占めているのは、レッカー車の運転手組合のストライキ(交通事故や違反、故障の時のレッカー車は警察ではなく保険会社に所属する民間業者が運営しています)の問題、ETA(?)による観光地への小規模な連続爆破事件、ベネズエラの国民投票、イラクやパレスチナでの戦闘などの国内外の政治・社会問題がやはり多かった印象を受けます。もしそのような記事が少ない日ならば、オリンピックを大きく取り上げる、という程度のようです。
またオリンピック閉会式を米国のパウエルが敬遠した件で、アクロポリスの丘に「殺し屋パウエル帰れ!」の横断幕が張られた際には、各紙ともそのカラー写真を掲載していました。ただし店頭販売の新聞のみのようで、電子版では見られません。
こちらではスポーツに関しては、サッカーでは熱狂的になってもオリンピックで「国民の一体感が燃え上がる」ということはあまり考えられません。これには複雑な民族問題も絡んできます。たとえばカタルーニャの新聞やテレビはカタルーニャ人が活躍すれば扱いは必然的に大きくなります。バスクなどでもそうでしょう。
大して期待もされずメダル数が少なかったせいもあるかもしれませんが、日本のような「狂想曲」の雰囲気はありません。一般庶民にしてみれば今はそれよりも、休み疲れと9月からまた仕事が始まるという倦怠感、「来年の夏休みまでどうやって金をためようか」で頭がいっぱいになっているのではないでしょうか。