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アメリカ大統領選挙については、『カリフォルニアを制する者が全米を制す』という事がよく言われる。
「これまで米大統領選に距離を置いていたカリフォルニア州のアーノルド・シュワルツェネッガー知事（共和党）が、30日から始まる共和党大会で演説を行うなど、ブッシュ大統領の応援に腰を上げ始めた。」
「ニューヨークで開かれる共和党全国大会では２日目のゴールデンタイムに（シュワルツェネッガー知事が）大統領の応援演説を行うという大役を引き受けた。」（以上８月19日 読売）
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040819id22.htm
大統領選挙では、全米50州の選挙人の合計538人中、過半数の270人以上を獲得した候補者が合衆国大統領となる。2004年のカリフォルニア州の選挙人はアメリカ最大の55人で、過半数の２割を占める。
（大統領選挙の仕組みについては下記アドレスを参照されたい。
http://www.us-lighthouse.com/live/politics/03_election.htm ）
これまでも連日のように大統領選挙をめぐるアメリカの世論調査結果の報道がなされてきたが、大統領は各州の「勝者選挙人総取り」方式で選ばれるので、世論調査結果というのはストレートなものではなく、あくまでも参考程度にしかならない。
「メイン州など一部の例外を除きほとんどの州がこの「勝者総取り」方式で選挙人を選ぶので、理論上は、人口の多い20ほどの州でそれぞれ51%の票を得て、全米の選挙人計538人の過半数(270人)を獲得すれば、他の30州での支持がゼロでも、つまり全米の国民レベルの一般得票数で負けていても大統領に当選できる。
じじつ、00年の選挙では、得票数で上回るゴア副大統領(民主党)が、選挙人数でブッシュ・テキサス州知事(共和党。現大統領)に敗れた。」
http://www.akashic-record.com/y2003/ca.html
ここからは推測の話になるが、『シュワ知事と電力危機の謎』と題するアカシックレコードの記事（2003年10月６日）を引用すると、
「2000年大統領選を制したブッシュの、共和党政権が01年1月に発足するのとほとんど同時に、カリフォルニア州では最大発電量が最大需要に追い付かないために停電の起きる事態、つまり電力危機が発生した。」
http://www.akashic-record.com/y2003/ca.html
この記事の中では、2001年１月に起きたカリフォルニア州の電力危機は、「共和党の罠」ではないかとの謀略説を投げかけているが、「発送電設備を突如使用不能にするなど、民主党の知事に不利になる工作」が仮に行われたとすれば、「政権転覆」は皿をひっくり返すように簡単に行われたことになる。
カリフォルニア州の電力問題では近隣のテキサス州（共和党知事）からの発送電インフラ支援、財政赤字で悩む州の財政問題ではブッシュからの財政支援など、ブッシュ政権発足以前からカール・ローブ（最高顧問）などの頭の中には、これまで民主党の州と言われてきたカリフォルニア州「陥落」のための方策があっただろう。
ブッシュ陣営は、2003年10月のカリフォルニア州新知事選挙のバックアップの成功で、2004年11月大統領選挙での再選の成算を立て、第２次ブッシュ政権での、中東・アフリカにおける石油・軍事戦略の立案に本格的に入ったはずだ。
DOMOTO
http://www.d5.dion.ne.jp/~y9260/hunsou.index.html
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。