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湾岸戦争における壊滅的敗北とその後の経済封鎖で疲弊しきったイラクに、
「国際社会にとって差し迫った危機」になるほどの大量破壊兵器の開発と備蓄が可能だったかどうか、
特に専門家でなくても、まともな神経で、合理的に考えれば、誰にでもわかりそうなものだったのに
「イラク=大量破壊兵器」という妄想がどうしてああもやすやすと世界を駆け巡ったのか
まことに不思議で仕方がありません。
イラク侵攻時、重装備にガスマスクを装着する米軍兵士をTVで見て、私は、不謹慎ながら、思わず笑い出してしまいましたよ。
(まあ、現在の日本でも少なからぬ人々が「北朝鮮=テポドン=核で日本を攻撃」という妄想に取り憑かれていますから、「妄想の構造」というのは人間にとって根深いものかもしれませんが)
恐ろしいのは、妄想が妄想にとどまらずに、とりかえしのつかない過ちの後押しをしてしまうということです。
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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20040917k0000e030049000c.html
【ワシントン河野俊史】イラクの大量破壊兵器を捜索してきた米国主導の調査チーム(チャールズ・ダルファー団長)が、近くまとめる最終報告書の中で「大量破壊兵器の備蓄はなかった」と結論付けていることが分かった。AP通信が16日報じた。報告書が11月2日の米大統領選前に公表されるかどうかは流動的だが、これにより大量破壊兵器が存在しなかったことが確定することになり、イラク戦争の正当性があらためて問われるのは必至だ。
同通信によると、報告書の草案は1500ページに及ぶ。イラクのフセイン元大統領が国連決議に違反して無人飛行機を飛ばしたり、禁止された物質を輸入するなど、将来、大量破壊兵器の開発を再開する意図を持っていたことは認定したものの、兵器の備蓄自体は「なかった」と結論付けているという。また、生物・化学兵器の研究・開発計画も小規模なものだったとしている。
報告書は早ければ今月中にもまとまる見通しだが、機密事項が多く含まれるため、公表までは時間がかかる可能性があるという。
調査チームは「イラク・サーベイ・グループ」の名称で、米中央情報局(CIA)を中心に構成され、英国なども参加している。当初、捜索を指揮していたCIA特別顧問、デビッド・ケイ氏が大量破壊兵器の存在に疑問を投げ掛けて今年1月に辞任したのを受けて、元国連査察官のダルファー氏が捜索を引き継いでいた。
大量破壊兵器をめぐっては、パウエル国務長官も13日の上院政府活動委員会で「何らかの備蓄を我々が発見するということは、ありそうにないと思う」と証言していた。
毎日新聞 2004年9月17日 12時20分