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NATO:
イラク軍訓練施設はイラクに設置 仏などが妥協
【ブリュッセル福原直樹】北大西洋条約機構(NATO)高官は15日、NATOがイラク軍の訓練のためにイラク国内に「訓練センター」を近く設立、本格的な訓練を行っていく方針を明かした。イラクの平和維持を巡っては、NATOの積極的な貢献を求める米英と、イラク戦争に反発した独仏がNATO内部で対立。結局、同センターの設立で両者の対立は当面、解消された形になった。
高官によると、センター名は「イラク訓練、教育、政策センター」で、NATO側は当面、100人前後の担当者を送る方針。現地のNATO部隊の指揮は、多国籍軍に属する米軍の幹部が行うほか、同部隊の警護なども多国籍軍が行う。当初、仏は自らが参加していない多国籍軍の幹部が指揮を取ることに反発していたが、最終的に妥協した。
NATO内部ではイラク軍の訓練場所について、「イラク国内」を主張する米英と「国外」を求める独仏の対立もあったが、高官によると、NATOは国外での訓練も行う方針で、これには仏や独などが積極的に参加するとみられる。
毎日新聞 2004年9月16日 22時10分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20040917k0000m030098000c.html