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ひとりの勝者が世界を占領する時代
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投稿者 接続中 日時 2004 年 9 月 15 日 22:32:54:LZLXOvm1qmTy2
 

千葉邦雄のニュースの落とし穴
http://www.chibalab.com/news_otoshiana/


いま世界で民主主義が崩壊し始めている。もちろん民主主義がいつの時代も幻想であったことはまちがいないのだが、これほど剥き出しに、その「化粧」に対して無神経になった時代はないように感じるのだ。アメリカや日本で露骨に民主主義が否定され、世界の1%の「お金持ちの正義」のために、政治がエゴイスティックに動きはじめているようだ。

ブッシュ政権の 単独行動主義(ユニラテラリズム) による、イラク先制攻撃や京都議定書破棄や日本の憲法九条改正圧力がそうであり、小泉純一郎による、意味のよくわからないサマワへの自衛隊派遣や「小泉構造改革」がそうである。ハルマゲドンを純粋に信じる善良なキリスト教原理主義を取り込んだブッシュが、イラク先制攻撃と占領のために、15万人もの軍隊を駐留させることを国民に認めさせることに成功した。

その一方で日本の小泉首相は、自民党をぶっ壊すという怒りのポーズで、アホでマヌケな私たち国民を魅了し、世界の1%のお金持ちである国際金融勢力のための「構造改革」を、さも国民のためであるかのように見せかけることで、その天才的な手腕を発揮した。国民の愚かな熱い期待に反して、その当然の成り行きとして日本的システムは残酷なまでに破壊されて、数え切れない中小企業をみごとに倒産に追い込んだ。そして誰も文句のつけられない不良債権処理を錦の旗に上げることで、日本のほとんどの銀行や優良企業を、国際金融資本に乗っ取らせることに成功したわけである。

アメリカと日本の、何も知らない純粋なアホで、マヌケな私たち国民が好きなように煙幕をはられ利用されて、容赦なく見捨てられようとしているのである。ほんとうに恐ろしいくらい弱肉強食の世界へ移行しつつある。小泉首相が「構造改革」の名のもとにやろうとしていることは、以前の No.38のコラム でも触れたように、まさにこの詐欺手法である。これらの電力自由化物語によって日本人の私たちにも、グローバルな詐欺手法がいくらか見えてきたはずである。

公的なインフラが、国際金融勢力の手に渡ってしまうと、最初は便利で安いと思っていたはずの料金が、最終的にはカリフォルニアの電力マフィアのように、100倍ものとほうもない価格になってしまう可能性が高いのである。カリフォルニアのもっとも暑い日に、電力マフィアは意図的に停電させ、公的なインフラである電力制度を人質にして、好きなように値をつけ、勝手な価格で電力を売るようになってしまったのである。

大手メディアや御用学者等によって「公的機関の民営化」や「小さな政府」への流れは、とても良いことのように語られているが、ほんとうはとても危険なことなのだ。もちろん「郵政民営化」にしても、巷の民間銀行がペイオフやら倒産やらで何とも不安で仕方がないから、政府保証のある郵便貯金と簡易保険に、リスクを嫌う国民のお金が待避場所として逃げ込んできているのが現実なのに、そのせっかくの退避場所を、私たち国民からまたしても失くそうとしているのである。つまり私たち国民は、政府が何をやろうとしているのか、薄々気が付きはじめているのである。

そんなわけで、いまや郵便貯金と簡易保険の合計がなんと350兆円にもなっているのである。私たち国民には、何のための郵政3事業民営化なのかは当然のごとく語られないまま、ヘッジファンド等の国際金融勢力の意向に忠実な竹中平蔵金融担当大臣は、とにかく民営化することで、国の管理である総務省の管理から外そうとたくらんでいるのである。そうなってしまえば、竹中金融担当大臣の所属する金融庁の管理下に、350兆円もの私たち国民の虎の子のお金が、自動的に転がり込んでくることになる。

これまで何度も言っているように、竹中平蔵大臣の行動から察するに国際金融勢力の手先としか思えないのだ。幾つかの情報筋によれば、どうやらモルガン・スタンレーのレポーター、たどたどしい日本語で時々テレビに出ているカマキリのような風貌のあのロバート・フェルドマンが、どうやら竹中平蔵にそのつどシナリオを書いて、演技指導してやっているらしい。日本の政治家の多くは、なぜか自分で自分のセリフは考えない習慣になっているようである。

私たち国民の汗の結晶である350兆円ものお金が、国の管理から離れて、国際金融資本という弱肉強食の涎を垂らした獣の目の前に、無造作に投げ出されてしまうのだ。これらの大金が民間の株式会社の管理下に入ってしまえば、貪欲な狼のような外資に、あっという間にバーゲンセールされてしまうかもしれないのだ。そして金融庁の官僚にしてみれば、自分たちの天下り先ができるわけだから、たいした抵抗もしないのかもしれない。

「民営化」、「規制緩和」、「市場経済」、「小さな政府」等の聞こえのいい構造改革の仕組みは、すべて一握りのグローバリストという詐欺師たちが、世界から欲しい物を奪うための法に触れないソフトパワー戦略なのである。近い将来「電気料金」や「水道料金」や「通信料金」等がほんの一握りの彼らの手に渡って好きな値段をつけられるようになってしまったら、それこそ「目に見えない占領」であり、それこそアメリカの「51番目の州」とか「属国」なんて生易しいものなんかじゃなくて、「目に見える占領」であるアブグレイブ刑務所の虐待に象徴される「奴隷国家」になってしまうことである。

http://www.chibalab.com/news_otoshiana/documents/20040913.htm

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