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朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の両江(ヤンガン)道の爆発事件から6日が過ぎた15日、爆発現場の模様がようやく国産の衛星カメラで撮影されたものの、真相はむしろ、より深いベールに包まれてしまった。
衛星写真の解像度が低く判読が難しいため、ほとんどの専門家は判読結果、爆発の痕跡は見られないとの見方を示している。
一部の専門家は爆発の痕跡が見られるようだと語ったものの、写真の解像度が低く、明確ではないとの意見だった。
航空宇宙科学研究所は15日、「アリラン1号が同日午前10時59分ごろ、北朝鮮・両江道・金亨稷(キムヒョンジク)郡の事故現場一帯を撮影した」と明らかにし、写真7枚を公開した。
民間の専門家は解像度6.6メートル(地上の6.6平方メートルが写真上で1つの点となる)のアリラン1号からの写真では、大規模な爆発の痕跡は見付けられないとの立場だ。
国立地理情報院の某関係者は「解像度が低く、明確ではないものの、北朝鮮側の主張にあったダム建設の痕跡は見られず、大規模な爆発の痕跡も見られない」とした。
衛星写真をより正確に判読するためには、軍や情報機関など政府専門要員の助けが必要だが、政府は判読作業を見合わせている。
国防部側は「衛星写真は情報本部傘下の航空写真判読班の専門家しかできない」とし、「しかし、龍山(ヨンサン)基地内の秘密施設に勤務する要員に依頼するためには、国防部や合同参謀部を通じた公式的要請が必要だが、判読作業は行えないとする立場を示してきた」とした。
これと関連、コーリン・パウエル米国務長官は14日、北朝鮮の両江道爆発事件が水力発電所の建設のための発破作業だったという北朝鮮側の説明に対し、「われわれが見たものと一致する」とした。リチャード・バウチャー報道官も同日の定例ブリーフィングで、「北朝鮮側の説明には妥当性がある」とした。
しかし、同日、政府の一角では「爆発自体がなかったのかもしれない」との見方が持ち上がり、当初、出された主張を覆す雰囲気すら伺える。
李鐘?(イ・ジョンソク)国家安全保障会議(NSC)事務次長は15日、「正確とは言えないが、今のところは北朝鮮の主張が正しいか、自然現象だったものと見ている」とした。「タンクローリーの爆発でも起こり得る現象だと聞いた」との見方。
衛星写真をいち早く入手したとされる国家情報院は同日、国会の情報委員会で爆発事故説について、「金亨稷郡の近郊地域で水力発電所の建設のため発破させた可能性があり、当時の気象状態からすると自然に発生した特異な形の雲を爆発と誤認した可能性もある」とし、「この先も引き続き調査する」と報告した。
国情院は情報委員会の要請で同日、朝食懇談会を開催、爆発について説明した。
つまり、当初報じられた内容とは違い、大規模な爆発事故は存在せず、北朝鮮側の主張通り水力発電所を作るための発破作業、あるいは軍基地のミスによる爆発事故だった可能性が高まっている。
白剛寧(ペク・カンニョン)記者 young100@chosun.com
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/09/15/20040915000072.html