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イラクで妊産婦・新生児の死亡急増 日本の支援呼びかけ (asahi.com)
http://www.asyura2.com/0406/war59/msg/131.html
投稿者 彗星 日時 2004 年 8 月 28 日 10:40:51:HZN1pv7x5vK0M
 

イラクで妊産婦・新生児の死亡急増 日本の支援呼びかけ

 暫定政権に移行してからも戦闘やテロが続くイラクでは、妊産婦・新生児の死亡率が極端に高まり、子どもたちの間では白血病やがんが増えている。国連の援助機関やNGO(非政府組織)の現地担当者は、自衛隊を派遣している日本の政府と市民に対し、「母子保健や基礎医療設備の整備にもう少し資金を振り向けるだけでより多くの命が救える」と訴えている。

 国連人口基金(UNFPA)のディア・ハマミー・イラク担当官は25日まで日本に滞在、政府関係者らに母子保健分野での支援強化を要請した。

 日本は、UNFPAが主導する緊急産科医療事業に700万ドルを拠出し、最大の資金提供国。ハマミー氏は感謝を表明したうえで、イラク各地の主要21病院の基礎的設備や救急車の整備、医療スタッフの教育・訓練などに充てられると説明した。

 しかし、現状は医療施設やスタッフの不足などによるシステムの崩壊で、妊産婦の死亡が10万件当たり310件と90年代の経済制裁前の約3倍、新生児の死亡も周辺国の約3倍の1000件あたり107件に急増した。「日本は今回初めて多国籍軍に参加したが、これまでは人道援助のリーダーだった。人道支援のさらなる強化を」と求めた。

 一方、イラク国内で子どもたちの救援に取り組むNGOなどが「日本イラク医療支援ネットワーク」(JIM−NET)を設立。日本国際ボランティアセンター(JVC)や諏訪中央病院の鎌田實医師らが協力して民間レベルの医療援助の強化を図る。

 91年の湾岸戦争以降、周辺国の何倍もの先天性異常やがん、小児白血病の発症が報告され、米軍が使用した劣化ウラン弾の影響が指摘されてきた。現地では今も60年代の放射線設備を使っており、血液検査の試薬や機器も不足している。

 「緊急援助で多くの子どもを救うことができる。道路の補修は来年でもいいが、子どもの命は待ってくれない」と鎌田医師。寄付などの問い合わせはJVC(03・3834・2388)へ。

(08/28 10:11)


http://www.asahi.com/international/update/0828/001.html

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