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【バグダッド斎藤義彦】イラクのフセイン政権打倒の立役者として米国防総省に重用され、その後、米国に見放され紙幣偽造容疑で逮捕状が出るなど失脚状態だったアハマド・チャラビ・イラク国民会議(INC)代表が、復活の動きを見せている。イラク内務省高官は毎日新聞に「逮捕はしない」と語り、同氏が政治活動を活発化させる可能性も出てきた。
同氏は今月初め、イラク暫定政府の監督・諮問機関「統治評議会」の会場に姿を見せ、驚く報道陣に囲まれた。「逮捕状は撤回された」と復活をアピールし、会場で議員として宣誓した。
同氏はロンドンなどで旧フセイン政権の反体制派として活動、米国防総省に重用された。イラクの大量破壊兵器などに関する情報を提供。イラク戦争開戦の根拠の一つになったとされる。
しかし、大量破壊兵器が見つからないなど同氏が虚偽を伝えた疑いが高まり、米国との関係が悪化。今年5月に米軍と警察の家宅捜索を受け、8月、旧米英占領軍が設置した「イラク中央犯罪法廷」から、旧政権時代の紙幣を偽造、新紙幣に交換した疑いで、逮捕状が出されていた。
しかし、内務省高官は「逮捕状を出した法廷は占領軍が作ったもので、正当性に疑問がある。逮捕するつもりはない」と逮捕状が有名無実化している実態を語った。中央犯罪法廷も8月下旬になって、逮捕状の見直しを開始。チャラビ氏は「占領軍が作った法廷の逮捕状は法治主義に反しており、政治的な意図で出された」と批判した。
同氏は、1958年の共和国革命でイラクを脱出、その後、ヨルダンで銀行家として成功したが、倒産。横領や背任などの容疑で本人不在のまま有罪判決を受けるなど、疑惑が付きまとっている。
毎日新聞 2004年9月14日 21時33分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20040915k0000m030106000c.html