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(回答先: 新華社も発電所爆破と報道・北朝鮮の大規模爆発 [日本経済新聞] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 9 月 13 日 23:14:20)
世の中には「謎の大爆発」として語り伝えられる事件がある。その筆頭格が、1908年6月に中央シベリアのツングースカ川上流で起こった爆発である。何百キロも先から火球が目撃され、遠く欧州でも爆発の振動が観測されたという▲大気上層に残ったチリのため北半球の一部ではしばらく夜空が明るくなったといわれる大爆発ながら、原因はいまだによく分からない。周囲数十キロにわたり樹木が炎上したり、なぎ倒されたが、いん石のクレーターも、その破片も見つかっていない。正真正銘の謎である▲ただ人間によって真相が隠された“謎”ならばいくらでもある。たとえば旧ソ連時代の1957年9月にウラル地方のマヤーク核施設で放射性廃棄物の貯蔵タンクが冷却装置の故障で爆発、大量の核廃棄物が上空1000メートルまで舞い上がって地域を汚染した事故も長い間隠ぺいされてきた▲爆発が明るみに出たのは70年代後半にソ連のメドベージェフ博士が暴露したからだった。米国も事故後間もなく事実をつかみながら、西側の核開発への影響を考えて公表しなかったといわれる。多くの被ばく者を出しながら、政治によって“謎”の闇に封じ込められた爆発だった▲9日に北朝鮮北部で起こったという爆発も閉鎖国家の内側での「謎の大爆発」だ。どうやら核実験の可能性は薄く、北朝鮮側は「水力発電所建設工事のための爆破だ」と訪朝中の英国高官に説明した。だが付近は軍施設が集中している地域とされ、北朝鮮の説明を疑問視する声もある▲4月の列車爆発の際は、被災した子供らの痛々しい姿が胸を締めつけた。今度は本当に人的被害を伴う事故ではなかったのだろうか。人命をないがしろにする閉鎖国家の作る“謎”なら、もうたくさんだ。
毎日新聞 2004年9月14日 0時03分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20040914k0000m070144000c.html