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【モスクワ=内藤泰朗】ロシア機同時墜落事件に同国南部チェチェン共和国の独立派強硬派の影がちらつきだすという緊張状況の下、同共和国で二十九日、暗殺テロで死去したカディロフ前大統領の後釜を決める選挙が行われる。当局は不測の事態に備えて一万人以上の警官らを動員、厳戒態勢を敷く予定だ。
ロシア連邦軍は二十一日以降、チェチェン武装勢力の掃討作戦を進めており、これまでに六十人以上を殺害。今回の事件後の二十七日には、同勢力拠点からヘキソーゲンと呼ばれる大量の爆薬や自動小銃を発見した。
選挙では、カディロフ氏に近いアルハノフ共和国内相の当選が確実視されている。二十二日にはプーチン大統領自ら同共和国を電撃訪問、同氏を伴ってカディロフ氏の墓前に献花、クレムリンの“公認候補”であることを強くアピールした。
だが、昨年十月の共和国大統領選で当選した親露派のカディロフ氏が五月に、公衆の面前で爆破テロにより死亡した事件は、独立派武装勢力が共和国政府内部にも幅広い情報網を維持していることを印象付けている。
独立派は前回選同様、強引に親露政権樹立を目指す連邦政府への対決姿勢を強めており、アルハノフ氏が当選したとしても紛争が終息に向かうという保証は何もない。
プーチン大統領にとり治安回復は懸案の一つであり、選挙後にどんな対チェチェン政策を打ち出してくるか注目される。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/28int002.htm