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(回答先: テレ朝マードック疑惑隠し911特番は社長表彰もので馘首心配なし 投稿者 木村愛二 日時 2004 年 9 月 12 日 11:45:58)
アルカイダという組織が米軍の別働隊であることを視聴者に知らしめた点はよいが、他のことに熱中し過ぎたために、この最もアクチュアルな問題の印象が薄くなってしまった。ジャーナリスティックな視点とは、焦点をできるだけ絞ることである。
たとえば、最初のピッツバーグで撃墜されたUA93便に関する部分が40分間とは長すぎる。米軍機が撃墜したという事実は、すでに事件1年後のCNNの番組中でチェイニー副大統領の側近が明言していたことで、インパクトは薄い。つまりホワイトハウスは、撃墜したという事実はスキャンダルなどではなく、一般に知られてもかまわないと考えているのである。実際に、UA93便を撃墜した直後、チェイニーはハイジャックに遭遇した民間機に対する撃墜を公式に命令し、発表している(ブッシュはその時間には行方をくらましていた)。また音声合成の話は余計な遊びだ。機上からの携帯電話による交信は不可能であると実証されればそれでよい。裏にはもっと複雑なことがあり、今後徐々に明らかになるだろう。
全体的に、番組に参加した面々のノーテンキな、あるいは低脳を装った反応やコメントのために、問題の重要性がボケてしまっている。あれだけの材料だけでも、映像によって喚起される疑惑をもっと掘り下げる姿勢が参加者にはあるべきだが、それがない。当然、掘り下げて行けばアメリカのマスメディアをはじめとして、堕落したジャーナリズムの犯罪性にまで及ぶはずだが、テレ朝は自己撞着になってもかまわないからそこまで突っ込むべきだった。