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(回答先: Re: こんなはずでは!?911疑惑見た・・・ 投稿者 こいけ 日時 2004 年 9 月 11 日 21:44:31)
まあ、もともと私自身の直観をもとに、いろんな英語系サイトや知人のつてなどを
探って傍証を得た内容とそう大差ない。まあ、こんなもんだろうと。
しかし、ある意味、TVという枠の限界でもあるのだが、腑に落ちたことと、
却って疑問が出てきてしまったことが、同程度あったことは否めない。
それこそNHK(絶対やらないだろうな)あたりが、何回かに分けたくわしい
ドキュメンタリーでもやって、こまかく裏の裏まで検証する、視聴者からの
ファックスなどで、直接疑問や反論をぶつけることができる、というスタイル
だったらもっと良かったかも知れないが・・・。
ただ、音声合成術と画像合成術は、聞いた話ではテクニックやソフトを持っている人
には事実簡単にできるそうだし(どこかに方法が書いてあったが、あれなら暇と興味
があれば、私にも出来そうだと思った)実際映画やCM撮影などにも多々応用されて
いるものらしいので、技術をつかってフレームアップを図るのは十分可能だと思う。
しかし、どうやって「飛行機に搭乗た数人の人物の生の声」を当局が手に入れたのか、
当日ほぼ同時間に複数の家族へ電話をし、合成した音声を流すに至った経緯について
も十分に検証されていなかったので、これだけでは十分納得がいかない、とも思っ
た。またオサマ・ビンラディンの息子の結婚式に断絶した筈のビン・ラディンファミ
リーが映っていたことの証拠とされる映像も、上の技術を使えば合成可能である。
従って、オサマとビンラディン家が実際に親しくしていることに対する証拠とは
言えなくなってしまう、とも思った。ブラックボックスの件も、事件を解明する上
で、とても重要なポイントを孕んでいるのに、何故触れず終いだったんだろうか。
これがことごとく「見つからない」「破壊された」などと信じられないようなこと
を言っていることが、もっとも事件の構図を解明する上で、核心を突くポイントだと
思っていたのだが・・・。
切り口の部分も、本当にこういった謀略絡みの戦争をなくすぞ、という決意があって
やっているのか、興味本位が勝っているのかがはっきりしなかった印象がある。
私は、以前911直後の、アフガニスタン他のイスラム教徒がTVのニュースやド
キュメンタリー、視聴者参加型番組などに出てきては口々に、
「成りすまし以外の、本当のイスラム教徒がああいう、女性や子供を含む無辜の人間
を巻き込む劇場型の事件を起すことはあり得ない。これは、むしろ、反アラー、反イ
スラムのやり方だ。我々は、押し入ってきた相手に対して命を賭して戦う用意ならあ
るが、コーランを読んでいる人間なら、みなそういう違和感を持っている。もし、あ
あいう人間が本当にアラブ人だったとしても、イスラム教徒とは認めないしヒーロー
でもないし、決して真のムスリムのコミュニティでああいった方法を取り入れて多数
の合意や信頼を得ることはないだろうと確信する」
というようなことを言っていたのを記憶しているので、多くの国のイスラム教徒の声
を集めて、911がムスリムの犯行とは考えにくいという理由、彼らに対する「恐ろ
しくて狡猾な悪者の集団」のようなイメージ作りのための、誹謗中傷になっている部
分を強調する方が、WTCの被害者(確か、リサ・ステッグマイヤーは「あの突入事
故で死んだ親友の夫婦は、ムスリムだった。これが、アメリカの政府が起したことなら、とても許せない」と言っていたが)の悲劇を強調するよりも、「戦争を正当化す
る為のフレームアップ」という問題の焦点をよりクリアにするのに、と思った。
より大事なのは、凶悪な加害者として「名誉毀損」されて、報復を正当化された真実
の被害者、「ムスリム」の側の「声」なのではないか。
勿論WTCの被害者や遺族は悲しみに暮れ、事件への強い怒りを感じているだろうが
(「豊かなアメリカのシンボルを失った」などという怒りは、日常の魂の拠り所であ
るモスクを破壊されたムスリムの受けた傷とは比較にならないので、却下)、それら
の犠牲者の何十、何百、何千倍というムスリムの人びとが、今でも「日々」犠牲に
なり、深い悲しみと、不安と、激しい慟哭の中にいるのだ。
ここに焦点を当てることを怠ることは、「真実の検証」の効果を半減させてしまうこ
とにならないだろうか。
番組にも出ていたスタンリー・ヒルトン氏は、400人以上の遺族の依頼を受けて
事件を調べているそうだ。彼らは、ムスリムの名誉を回復し、自分の国であるアメリ
カを「テロリスト」として糾弾しようとしている。であるならば尚更、それまでにア
メリカ、ロシア、ヨーロッパ諸国がそれまでに行ってきたムスリムに対する「テロリ
ズム、差別、弾圧、虐待、虐殺」などに、焦点をあてる方向に導くための、「911
疑惑」を取り上げるのでなければ、彼らの努力も報われないというものだろう。
お馬鹿っちょ傀儡ブッシュ坊ちゃまをこきおろして「ああせいせいした」という気持
ちになりたくて、彼らが提訴に踏み切ったとは、到底思えないからだ(マイケル・ム
ーアにはそういうヒロイズム願望も若干見られるが)。
少なくとも、こういった企画をやるからには、
「これは、ムスリムの仕業ではない可能性が高い。彼らはアメリカやロシアがこぞっ
て喧伝するような、凶悪な野蛮人では決してない。冷静に、『誰なら』『どういう
価値観をもっている者なら』ああいう事件が楽におこせて、もっとも利益を得るのか
考えて、プロパガンダから目を醒まし、彼らに対する偏見を解く材料にしていこうで
はないか」と結ぶくらいの度量が欲しかった。
日本はもともと大半のイスラム国家にとって「良き友人、理解者」とされてきたのだ
ろう。大国アメリカにおもねる裏切り者でいていいのだろうか?
某掲示板の某女性ディレクターさんの弁ではないが、ほんの2時間くらいの放送で必
要なことを深く網羅するのは、とても無理があるし、ある意味バラエティ枠なので、どうしても軽くなってしまうようなきらいが残る。
それは今のメディアの有り方のうえでは、仕方のないことなのだろう。
それを考慮すれば、全体的には、アメリカの安っぽい宣伝やプロパガンダの内訳を
探り、警戒を促すという意味で、思ったよりかっちりした企画だったと言える。
ある意味、目新しい情報、ぶっとんだ説が「少なかった」だけに、情報撹乱目的は
全く混ざっていないとはいえないものの、まずまずの内容だったと思う。
全部みてないなら仕方ないが、この内容を覆すことは非常にむつかしいと思うし、
よしんば中身をひっくり返す内容が出てきたとしても、私は自分の最初の直観を