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1機から爆発物発見、爆破テロと断定 ロシア機同時墜落
ロシアの旅客機2機が24日に墜落し、乗客乗員89人が死亡した事件で、連邦保安局(FSB)のイグナチェンコ報道官は27日、シベリア航空機の残骸(ざんがい)から爆発物の成分を検出したことを明らかにし、ロシア政府は「爆破テロ事件」と断定した。別の機の墜落現場でも検証が進められている。一方、イスラム過激派「イスラムボウリ旅団」を名乗る団体が同日、犯行声明を出した。治安当局が真偽やチェチェン武装勢力との関連を調べている。
報道官によると、ロストフ州に墜落したシベリア航空のツポレフ154型機から、TNTと混合して使われる爆薬原料「ヘキソーゲン」が検出された。当局筋は「爆薬以外の目的でこの物質が機内に持ち込まれることはない」としている。現地を調べた専門家は、トイレ付近で爆発が起きた可能性を指摘している。同機は墜落直前、3度のハイジャック信号を発信していたとされる。
ヘキソーゲンを用いた爆薬は、99年9月にモスクワで連続したアパート爆破事件で、チェチェン武装勢力が使ったとされる。
イグナチェンコ報道官は「事件に関連する疑いのある複数の人物について、すでに情報を入手した」とも述べた。
ボルガ・アビアエクスプレス航空のツポレフ134型機が墜落したトゥーラ州ではFSBの専門家が検証を続けている。
有力紙ガゼータは27日、モスクワのブヌコボ空港の管制センターが、同機の墜落直前「ハイジャック信号を受信した」と報じ、同時テロとの見方が一層強まっている。
一方、中東で運営されるウェブサイト上に犯行声明を出した「イスラムボウリ旅団」は、国際テロ組織アルカイダとの関係が指摘され、ロシア南部チェチェン共和国の独立を支援しているとみられる。声明は「我々の聖戦士が2機を乗っ取り、任務を成功させた」と表明。両機にそれぞれ「5人の戦士」が乗ったとしている。パキスタン中部で先月30日に起きた同国次期首相の暗殺未遂事件でも犯行声明を出した。
ロシア機墜落事件では、チェチェン独立派の武装勢力の関与が疑われている。同武装勢力は、アフガニスタンにあったアルカイダのキャンプで訓練を受け、ビンラディン氏の資金援助も得ていたとみられている。イグナチェンコ報道官は「イスラムボウリ旅団の犯行声明が真実かどうか確認できない。テロリストの攻撃を含めて可能性を調べている」と語った。
(08/27 20:30)
http://www.asahi.com/international/update/0827/006.html