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共和党ブッシュVs民主党ケリー。敬称略で書くが、十一月二日に迫った米大統領選一騎打ちの様相が深まるなか、「9・11」から丸三年たった。折から北オセチアの惨事もあり、“いまそこにあるテロ”への対応が選挙の行方を左右しそうである。
▼ごく最近の米国世論調査では、つばぜり合いの支持率にようやく濃淡が出はじめてきた。タイム誌などの調査では、ブッシュ52%、ケリー41%と二ケタの差だという。慌てたケリー陣営は方向転換をはかり、「イラク戦争は誤り」へクラ替えしたそうだ。
▼そうした米世論とは別に、どちらが勝った方が日本にはプラスか、さめた目で検証してみる必要がある。カナダの調査会社の調査では世界三十五カ国のうち三十カ国がケリーを支持。日本でもケリー43%、ブッシュ23%となっているらしい。
▼日本の文化人や評論家など論壇の反応も、“反ブッシュ”“嫌ブッシュ”一色に染まっている。マイケル・ムーア監督の映画『華氏911』の影響もあって、バスに乗り遅れるな式のブッシュ批判が文化的ファッションというか、社会的流行のようになっている。
▼だが待てよ。二人の対日政策を比べてみよう。とはいえケリーの頭の中には日本のニの字もないらしい。ただしたとえば中国の軍事的脅威についてどういっているか。民主党が中国を「戦略パートナー」というのに対し、共和党は「戦略的競争相手」とみなしている。
▼また貿易・経済をみるとブッシュの対日姿勢は不変だが、ケリーなら円高圧力が強まり日本に不利になるリスクがあると指摘するエコノミストが多い。こうしてみるとどちらが日本の国益にプラスか、答えは明らかだろう。ただしこれらをあまりあてにせず、ぜひご自分で検討を。