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露学校占拠:
露当局 なりふり構わぬ情報操作と報道規制
今回の事件では、ロシア当局によるなりふり構わぬ情報操作、報道規制が見られた。当初、人質数を354人とする過少発表、治安部隊突入後の戦闘を一切生放送しない国営テレビ、政権に批判的な紙面展開をしたイズベスチヤ紙編集長の解雇など。さらに外国人記者の逮捕、チェチェン紛争に批判的な著名なロシア人記者の毒殺疑惑まであった。
「毒殺」されそうになったのは、「ノーバヤ・ガゼータ」紙の女性記者、アンナ・ポリトコフスカヤ氏だ。同氏が9日付の英紙ガーディアンに寄稿した記事によると、1日、事件現場に入ろうとモスクワから南部ロストフまで飛行機で向かい、午後9時50分ごろ、機中で茶を飲んだ10分後に気を失った。現地の病院で治療を受け、意識を回復したが、看護師は「毒殺されかけ、絶望的だった」と語り、医師は「上からの命令で検査記録を破棄した」と明かした。
ポリトコフスカヤ氏は、「モスクワの空港から連邦保安局(FSB)とみられる男3人につけられていた」と言う。国内各紙は、当局が機内で出された茶に毒を入れたとの疑惑を報じた。同氏が人質解放交渉の仲介役となった可能性もあっただけに、当局が阻止を図ったとの見方もある。
一方、グルジアの民放テレビ「ルスタビ2」の女性記者ナナ・レジャワ氏と同僚カメラマンが3日、治安部隊突入直後に当局に逮捕された。取材許可を受けていなかったのが理由だが、露主要紙コメルサントは、記者の同時中継に反発した可能性を指摘した。レジャワ記者は8日に釈放され、「独房に入れられた。薬入りのコーヒーで無理やり眠らされ、体を調べられた」と語り、拘束中の人権侵害を明かした。
イズベスチヤ紙のラフ・シャキロフ編集長は6日、突然解雇された。政府寄りだった同紙は今回の事件では、治安当局批判の報道を展開した。「解雇は大統領府の指図」との同紙幹部の発言が報道された。
プーチン大統領は7日、西側の記者やロシア専門家と会見し、報道規制についての質問を受け、「(豪州のメディア王)マードック氏の帝国はどうなのか。彼のメディアは自由なのか?」とやゆ、批判をかわした。
毎日新聞 2004年9月11日 0時52分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20040911k0000m030159000c.html