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旧日本軍:
化学兵器処理 中国に3000億円かけ遺棄施設
旧日本軍が中国に遺棄した化学兵器の処理問題で、政府が中国吉林省ハルバ嶺に建設を計画している発掘・処理施設の全容が20日、明らかになった。
計画は砲弾が爆発したり作業員が化学剤に触れる危険があるため、砲弾の埋設地はまず発掘施設で覆う。そこで、遠隔操作のロボットで砲弾を掘り出し、その砲弾は一時貯蔵するための施設に保管する。さらに埋設地から約4キロ離れた70万〜80万平方メートルの敷地に、それらを処理する化学兵器の焼却プラント2棟などを建設するというもの。総工費は約3000億円が見込まれ、発掘施設は06年度末、処理施設は07年度末の完成を目指す。
ただ、空気中に放出される化学物質の規制基準や、建設の許認可手続きなどで中国側との調整に手間取っており、着工時期のメドは立っていない。ハルバ嶺には中国全土で約70万発と推定される遺棄化学兵器(中国側は200万発と主張)の9割以上が埋められているとみられ、化学兵器禁止条約で廃棄期限とされた07年までに処理を終えるのは困難になっている。
化学兵器の焼却プラントは砲弾の爆発力別に2種類を建設。火薬量が少ない砲弾は炉内で爆発させるが、多い砲弾は火薬を分離して焼却処理する。完成後の施設運営は民間企業に委託する予定。「化学兵器処理のノウハウを持つ企業はなく、原子力発電所の運営にかかわる企業などを想定している」(内閣府遺棄化学兵器処理担当室)という。
液漏れしたり、信管が残っているような危険度の高い砲弾の処理には防衛庁職員や自衛隊員を派遣する方針だが、旧日本軍に対する中国の国民感情への配慮もあり、内閣府に出向させる形での派遣を想定している。【米村耕一】
毎日新聞 2004年8月21日 3時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20040821k0000m040175000c.html