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(回答先: 「華氏911」がネオコンの陰謀? 町山智浩アメリカ日記 投稿者 外野 日時 2004 年 8 月 20 日 21:31:50)
町山智浩の「アメリカ日記」の中でムアーの「華氏911度」について触れ、そこで田中宇が書いた「華氏911度はネオコンの陰謀だ」という記事を批判し、国際ジャーナリストにあるまじき軽率な陰謀論だと論じている。なるほどと思う。全体的に読む限りでは町山さんの批判はもっともだ。だが、しかしである。
確かに田中宇の目配り不足が目立っており、映画という枠の中だけで結論を引き出して、こんな陰謀仮説を書いてしまったことにより、多くの人の注目を集めて批判されたのは残念だった。だが、ちょっと待って欲しい。
田中宇が仮説を書いたことに問題があるのではなく、日本には田中宇のように世界のデータベースを検索して、コメントをまとめる力を持つジャーナリストが、余りにも少なすぎることが問題なのだ。日本人はこの悲しい現実があることに気づくべきなのだ。
日本くらいの大きさの経済力を持っている国ならば、田中宇のレベルのジャーナリストは少なくとも30人くらいいておかしくない。それだのに現実の日本には、彼のレベルで問題を終える記者は、彼を含めて数人くらいしか存在していない。だから、田中宇が何にでも引っ張り出され、忙しく発言し過ぎてボロ雑巾になりかけている。
それは日本のメディアの幹部である編集長やデスクが、雑用で忙しく勉強不足であり、誰が本当に実力を持つかについて無知なのだ。だから、ちょっと有名になると各紙各誌各チャネルが声をかけ、本人が未だ修行中だのに登場させるので、未完成の人がたちまち権威に祭り上げられ、あっちで書きこっちで喋っているうちに、その発言が世論に大きな影響を与えてしまう。だから、日本には実力を持つ本物のプロがほとんどいないのだ。
これは日本の社会特有の底の浅さのせいであり、人材不足による知的な貧困に由来していて、メディアに頻繁に現れる評論家や学者が、いかに問題意識がお粗末かを知って嫌になる。日本は未熟者が大きな顔をしてのさばっている社会だ。
それは小泉のごとく金正日より政治能力が低く、世界でも最低の部類に属す政治屋が人気のお陰で、首相をやっている日本の現実を見ればいい。あんな未熟者でも首相になれるのだ。新聞記者を集めてシモネタの与太話を好んで行い、何種類課の強姦事件を過去に起こしていると告発され、SM趣味を首相公邸に持ち込む変態男が、なぜ長期政権を維持できるかということは、日本が狂った国であることの証明になっている。
田中宇に相当するジャーナリストが30人もいて、そのうち半分が国際問題を担当して分析し、残りの半分が国内問題でまともな発言をしていれば、田中宇も映画の問題に手を出さずに済むだろう。しかも、彼が出した一つの仮説に過ぎないものが、あたかも重要発言かのごとく注目されて、謀略説すぎると批判されずに済んだはずである。
要するに、日本は徹底的な人材不足に陥っており、これが日本が世界から尊敬されない理由になっていて、日の丸は低脳が支配するゼニゲバ国家のシンボルになっている。
小泉が未だ見てもいない「華氏911度」を批判したと報道して、見るに値しないと言ったと記事に書くだけの記者しかおらず、小泉の白痴的な頭脳構造を問題視することもできないのは、日本のメディアの幼稚さを示しており、そうした馴れ合いの空気が日本をここまで没落させている。今の日本は頭脳における低開発国の仲間である
だから、ムアー監督が次に書く本の題名に予想できるのは、「バカで変態の小泉を有難がる間抜けな日本人」ではないだろうか。全く残念なことである。