現在地 HOME > 掲示板 > 戦争58 > 818.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 「原油埋蔵量神話」の終焉ーーードイツ在住ジャーナリスト 美濃口 坦 投稿者 近藤勇 日時 2004 年 8 月 20 日 00:17:03)
単純に考えると、アメリカでの原油価格の値上がりは、イラク侵攻作戦の失敗感がもたらしているのではないだろうか。
ここでも書かれている通り、埋蔵量と枯渇年数予測は、かなり曖昧である。
実際のところは、誰にもわからないのではないか。
安い油田(低コスト油田)はほとんど60年代以前に発見されたものと書かれているが、費用対効果が悪い油田も多数あり、価格が上昇すれば中コスト油田の採掘が本格的に進むだろう。
一方、エネルギー資源としての石油の代替は、メタンガスがほぼ確立されている。
こちらの埋蔵量は、石油の比ではなく、しかも石油のようにアラブに偏っているということはない。
ほぼ世界中に存在し、アジア、日本周辺にもかなりの資源が眠っているとされている。
石油の価格がある水準を超えれば、メタンガスの利用は急速に進むだろう。
もちろん、コジェネ、燃料電池、風力・太陽光などクリーンエネルギーのほか、原発も、当面は有力な代替エネルギーとなるはずだ。
エネルギー以外の石油の利用については、リサイクルテクノロジーが進んでいる。
こちらも価格が上昇すれば、リサイクルや木材、金属その他の材料への転換が進むだろう。
このように考えると、コストが安いこと、石油の枯渇時期が近づいてきたとしても、当面(10〜20年)はそれほど大騒ぎする必然性はないように思われる。
あるのは低コスト油田から中コスト油田への移行であり、価格上昇分は市場に並ぶまでのそれぞれの段階で弾力的に吸収されるはずである。
もし、現時点で、騒ぎを誘うような言動があるとすれば、騒動を起こすことによって何らかの利益を得ようとする集団の策謀以外の何ものでもない。