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(回答先: 二〇〇五年に出現するであろう、米国新徴兵法の意味(大田龍の時事寸評) 投稿者 愚民党 日時 2004 年 8 月 19 日 01:19:45)
http://www.rimpeace.or.jp/jrp/riku/zama/1corps3.html
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米軍トランスフォーメーションの一環として、こともあろうにキャンプ座間への陸軍第1軍団司令部の移転が俎上に上っている。ここでは第一軍団の部隊編成とこれまでの動員実績を見てみよう。第一軍団が何をするための軍隊なのか、何をしてきた軍隊なのかが浮かび上がってくる。
米陸軍の中で、軍団とは師団より上に位置するものだ。通常軍団は複数の師団などで構成される。また、戦時に編成され平時には編成を解かれることを繰り返す。第一軍団の歴史では、太平洋戦争終了後日本の占領に従事し、1950年に編成を解かれるが、朝鮮戦争勃発の3ヶ月後の50年8月に再編成されている。
第一軍団は50年8月27日までにプサンに司令部を移し、その後38度線を越え中国国境に近づいた。中国義勇軍が参戦して国連軍は撤退を余儀なくされた。第一軍団は反撃し、休戦が成立するまでさまざまな戦闘に加わった。第一軍団は71年まで韓国にとどまり、その時点で戦力を持たない司令部となった。第一軍団は81年にフォートルイスに移り、そこで太平洋戦域の軍事紛争に対し、その初期に動員される軍団として、強化された。
冷戦に勝利した後も、フォートルイス基地は太平洋地域に陸軍を動員して送り出すのに理想的な場所と認められた。多くの陸軍部隊が縮小される中で、フォートルイス基地は増強された。
90年、湾岸戦争の準備段階から、フォートルイス基地は陸軍の34個の現役部隊と25個の予備部隊をクウェートに送りだし、また帰還部隊を迎え入れた。
湾岸戦争終了後、第一軍団は太平洋沿岸全域を責任範囲とする常設の軍団となった。(第1軍団の公式ページより)
今、米陸軍に常設の軍団が4つある。太平洋地域担当の第1軍団、ヨーロッパ駐留の第5軍団、米本土担当の第3軍団、そして機動的に運用される第18空輸軍団だ。
これらの軍団の部隊構成を一覧するには、アメリカのシンクタンク、グローバルセキュリティのUS ARMYのページが見やすい。
部隊構成や演習について、司令官が99年の上院軍事委員会の小委員会で次のように語っている。
「第一軍団は、フォートルイス基地の現役の陸軍兵士約2万人と、ほぼ同数の、陸軍予備軍と全米50州の大半の州兵からなる予備部隊で構成されている。」
「第一軍団は中米、ヨーロッパ、ボスニア、中東、韓国、日本、タイに部隊や兵士を派遣している」
「第一軍団は、タイとの合同演習コブラゴールド、日本との合同年次演習、フォールイーグル、ウルチフォーカスレンズという2つの合同演習を韓国と行っている」
現在の第1軍団の主力は、第2歩兵師団第3旅団と第25歩兵師団第1旅団だ。99年10月にシンセキ陸軍参謀総長が、陸軍の改変と重装備を持たない初期投入旅団の編成を発表した。装備の重厚さより展開スピードを重視する新戦略のトップバッターとなったのが、第1軍団のこの2つの旅団だった。この初期投入旅団に求められたのは、命令が出れば96時間以内に世界のどこにでも展開できることだった。
第2歩兵師団第3旅団は、2003年11月にイラクへ展開した。2隻の大型貨物船に積まれた装備は、3週間でクウェートに到着した。兵士の第一陣は、1日半で空輸によりクウェートへの集結を完了した。
第2歩兵師団第3旅団は、2004年11月までイラクに展開する。その後は、もう一つの初期投入旅団である第25歩兵師団第1旅団が交代する予定だ。(グローバルセキュリティ、第2師団第3旅団のページより)
(RIMPEACE編集部)
[関連ページ]
第一軍団と安保条約極東条項
日本駐留米軍の2つの顔