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FBI、カブール「秘密刑務所」の書類を隠蔽か(エル・ペリオディコ)
カタルーニャの日刊紙エル・ペリオディコの電子版の記事からです。全文訳します。
記事の本文だけでは分かりにくいのですが、これはアフガニスタンのカブールにあったとされる「秘密刑務所」の中で囚人に対して拷問を行っていた、として逮捕された米国軍人のカブールでの裁判での話です。
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イラク紛争//アメリカの対テロリズム戦争で新たなスキャンダル
『FBIがカブールの秘密刑務所の関係書類の提出を差し止めている』
・被告は法廷で「ペンタゴンから資金が出ている」と告発
EL PERIÓDICO KABUL
米国FBIは、カブールで秘密刑務所を運営したと告発された3名の米国人が提出を求めている書類を、20日以上も差し止めている。その刑務所では囚人に対する拷問が行われていた。逮捕者の一人ヨナタン・イデマによると、その500ページの書類、200のビデオ、400の写真は、ドナルド・ラムズフェルド国防長官がその計画を十分に知っていたことを証明するはずのものである。イデマは昨日の裁判の最初に、ペンタゴンによって承認された対テロリズム作戦に彼が参加していたことを証明する文書を参照できないために、自己弁護できない、と申し立てた。
[裁判の延期]
判事モハメド・ナイム・ダワリはFBIが(分析のために)書類の提出を差し止めることを許したが、それらは彼らが見分する少し以前にアフガニスタンの裁判所に返却されていた、と語った。法廷は、弁護側がそれらの証拠を検討することができるように裁判を1週間延期させた。
米国特殊部隊の元隊員であるイデマは、エゴワード・カラバロ、ブレント・ベネットおよび4名のアフガニスタン人といっしょに、誘拐と拷問の容疑で告訴されている。この7名の逮捕者は少なくとも9名を、刑務所として使用された1軒の個人の住宅で、不法に逮捕・監禁した。
米国政府もアフガニスタン政府もこれらの3名の逮捕者とのいかなる共謀関係も否定し続けている。
しかしながら、米軍の指揮下にあるアフガニスタンの多国籍軍は、これらの逮捕者たちと接触し続けていたことと「米軍特殊部隊を支援していると思いながら」彼らの活動を手伝っていたことを認めている。米軍も同様に、イデマ自身が引き渡した1名のテロ容疑者を逮捕していたことを認めた。
http://www.elperiodico.com/default.asp?idpublicacio_PK=5&idioma=CAS&idnoticia_PK=141451&idseccio_PK=7&h=040817
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イラクの刑務所での拷問・虐待とその裁判については阿修羅でもたびたび取り上げられたと思いますが、アフガニスタンでの同様の件に関しては報道もあまりなされていないようです。上記のエル・ペリオディコの記事だけでは詳しい様子が分かりません。この件に関しての情報が他にあればフォローをお願いします。
いずれにせよ、逮捕されたアメリカの特殊部隊員は自分の意思と判断ではなく米国首脳部の意思に従ったものだ、として責任の軽減を図り、一方でFBIなどが米国首脳部の関与を隠蔽する工作を行い、首脳部は知らん顔で現場の数名に責任をなすりつける、というお定まりのパターンのようです。もっとも別に上記の件でなくても、アフガニスタンで拷問・虐待がはるか以前から日常化していることは確実ですが。