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露、軍備を近代化 原油高背景に調達費4割増
【モスクワ=内藤泰朗】ロシアのプーチン大統領は十二日、来年度の軍備調達予算を一挙に四割増額することを明らかにし、増額分で兵器の近代化を加速させるとの見方が出ている。
石油大国ロシアは、原油価格の高騰による歳入増で軍備費の増額が可能となっており、軍事大国の地位を維持するとの強い姿勢を内外に示す狙いがあるものとみられている。
クドリン財務相によると、約40%増額される来年度の軍備費は、総額七百億ルーブル(約二千八百億円)規模となる。
ロシア軍にどんな兵器が新たに加わるのかは不明だが、ロシアは、二〇〇〇年八月にバレンツ海で演習中に事故で沈没した原潜クルスクに代わる新型ミサイル原潜のほか、敵のミサイル防衛網をかいくぐり目的に到達できる大陸間弾道ミサイルや、誤差が二−三メートルという精度で爆撃できる精密爆弾、自動化された戦車、早期警戒ヘリコプターなどの新型兵器開発を、軍事大国である米国に対抗する形で進めている。
軍備のほか、軍人給与を50−120%増額し、不足する住宅建設など特恵の充実も図られるという。薄給に不満を募らせる軍人たちの生活水準を向上させ、批判をかわす狙いもあるようだ。
ただ、原油価格が急上昇した一九七〇年代の石油ショックで急激に歳入を増やしたソ連は、その多くの部分を軍事費に投入し、米国との競争に乗り出したが、石油価格は下落。それが後のソ連経済崩壊につながったともいわれている。
西側軍事筋は「大国として生き残るには、新兵器を開発して軍を近代化し続けざるを得ないジレンマがある」と指摘、プーチン政権の石油マネーの使途に関心を強めている。(産経新聞)
[8月14日3時13分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040814-00000008-san-int