米軍、ナジャフに大規模攻撃…市中心部を制圧か

　【カイロ＝柳沢亨之】イラクからの報道によると、米軍は１２日午前（日本時間同日午後）、イラク中部ナジャフで抵抗を続ける、イスラム教シーア派指導者ムクタダ・サドル師の民兵組織「マフディ軍」に大規模攻撃を開始した。

　ロイター通信が目撃者の話として伝えたところによると、米軍は数時間の攻撃で市中心部を制圧し、民兵が立てこもっているシーア派の聖地イマーム・アリー廟に通じる道路を封鎖した。今月５日に始まった米軍とマフディ軍の戦闘は、今回の掃討作戦開始で新たな局面を迎えた。

　米軍は１２日朝から約２０００人の海兵隊を中心に、イラク人治安部隊も参加し、攻撃用ヘリや戦車などで攻勢をかけた。砲撃による黒煙が上がる中、市内では、スピーカーで住民に退避を呼びかけた。これに対し、マフディ軍民兵は、アリー廟や隣接する墓地に身を隠し、徹底抗戦の構えをとっている。

　イラクの多数派であるシーア派系住民に配慮し、イラク駐留米軍のレッセル報道官（准将）は１２日、「掃討作戦は、イマーム・アリー廟やモスク（イスラム教礼拝所）を攻撃の対象とはしていない」との声明を発表。イラク暫定政府のアラウィ首相も多国籍軍に同廟に入ることを許可していない、とする声明を出した。しかし、首都バグダッドや南部の要衝バスラでは１２日、シーア派系住民が米軍の攻撃に抗議するデモを行っており、イラク全土で治安状況がさらに悪化する可能性もある。

　イラク保健省によると、１１日から１２日までの２４時間で、ナジャフでは民兵２４人が死亡した。また、ナジャフ以外のイラク各地でも米軍とマフディ軍の戦闘が続いており、同じ２４時間のうちに、米軍の空爆のためクートで７５人が死亡、バグダッドで２５人が死亡した。イラク全土での民兵らの死者数は合計１６５人にのぼっている。

(2004/8/12/21:16　読売新聞　無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040812i113.htm

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• サドル派掃討、全土で172人死亡600人以上負傷 [日経] 【写真：避難所に向かうイラク人に銃を向ける米兵】 ひろ 2004/8/13 01:34:52 (0)
• Re: 交戦じゃあないね、イクラ考えても。 長壁満子 2004/8/12 22:34:46 (0)

　

　

　

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