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大統領の戦闘終結宣言、「私の失敗」と前米中央軍司令官
イラク戦争を指揮したフランクス前米中央軍司令官が9日、ワシントンで講演し、ブッシュ大統領が昨年5月に大規模戦闘の終結を宣言したのは自分の進言によるものだったと明らかにし、「私が間違っていた」と述べた。また、イラク戦争に動員した米軍の規模について「戦争に勝ち、体制を打倒するためにはまさに適切だった」としつつも、戦後の占領のためには十分でなかったとの見方を示した。
フランクス氏は、空母エイブラハム・リンカーンの艦上で「任務完了」という横断幕を背にブッシュ大統領が宣言した後も実際には戦闘が続き、批判を浴びたことについて「私の失敗だ。私が大統領にそうしてほしいとお願いした」と語った。
さらに「できるだけ早く軍事作戦を終えたかった。多くの国々が大規模な戦闘の終結後、平和維持活動に手をさしのべると言っていたからだ」と説明。そうした言葉にもかかわらずイラクの復興に参加していない国がある、と批判の矛先を諸外国に向けた。
一方、同氏は北朝鮮の脅威と在韓米軍の再編についても触れ、「北朝鮮は空軍力やミサイル、長距離の兵器に弱いから、数千人の地上軍に大きな意味はない。イラクやアフガニスタンの逆だ」と語り、朝鮮半島から米軍の兵力を削減しても軍事力は低下しないとの考えを示した。 (08/10 15:08)
http://www.asahi.com/international/update/0810/010.html