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【カイロ=加納洋人】イラク中部のナジャフで始まったイスラム教シーア派の反米指導者ムクタダ・サドル師の民兵勢力と駐留米軍などとの衝突は、発生から三日たった七日も続いた。イラク暫定政府のアラウィ首相は同日、非常事態宣言を発令する考えのないことを表明、米軍攻撃などに関与したイラク人のうち、微罪の者を対象にした恩赦法を制定したと発表した。さらに、サドル師に対し来年一月の総選挙に参加するよう呼びかけた。アラウィ首相はサドル派に“懐柔策”を示すことで、事態の終息を図る考えとみられる。
現地からの報道によると、サドル師の拠点ナジャフでは、七日も早朝から同師の民兵組織「マフディー軍団」と駐留米軍の衝突が続いた。民兵側は自動小銃やロケット弾で米軍を攻撃。米軍によると、六日の戦闘で米兵二人が死亡した。ナジャフ県知事は六日、二十四時間以内にナジャフを退去するよう同軍団に要求したが、同軍団は退去せず、依然として戦闘はやんでいない。
こうした中、アラウィ首相は七日午後、記者会見し、ナジャフ情勢について「非常に悲しむべき状況」としたうえで、「われわれの制御下にあり非常事態宣言を発令する必要は感じない」と述べた。前日に米軍が「二日間で約三百人の民兵を殺害した」と発表したことに関しては、死者数などの言及を避けた。
また、同首相はナジャフの衝突で約千二百人を拘束し、その多くは昨年のイラク戦直前にフセイン元大統領が解放した犯罪者だったと発表。「衝突は、サドル師の名を使った犯罪者らが扇動している」と話した。
サドル師に対しては「武器ではなく、法により国の指導者は決まる」として、来年一月の総選挙に参加するよう呼びかけた。また、恩赦法に署名、制定したことも明らかにした。暫定政府は、恩赦実施などの“懐柔策”で戦闘の沈静化を図る狙いとみられる。
米軍の「約三百人の民兵を殺害」の発表に関しては、イラクのジャファリ副大統領が七日、訪問先のロンドンで英BBCテレビのインタビューで、「イラク人を殺害するやり方は文明的ではない。(三百人殺害を)正当化する理由が見つからない」と話すなど、暫定政府内から、米軍の大規模掃討作戦に対する批判的な見方も出ている。
一方、首都バグダッドのシーア派居住区サドルシティーでも七日、サドル派民兵と米軍の衝突が続き、イラク人七人が死亡、二十九人が負傷した。
南部では、バスラやナシリヤでサドル派民兵と駐留英軍やイタリア軍が衝突したが、駐留英軍のケネット准将は七日、フランス通信(AFP)に対し、「サドル師は多くの人々の支持を得られていない。バスラはおおかた平穏だ」として、南部の衝突は終息に向かうとの見通しを示した。
こうした中、シーア派政治組織、イラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI)の幹部が七日、停戦調停に乗り出す意向を明らかにした。(産経新聞)
[8月8日3時13分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040808-00000010-san-int
暫定政府はサドル氏と「取引」の検討を始めた!言い換えれば、それほど力が有ると言うところか?「テロリスト」とされた人が大統領や首相になる事も珍しくない。個人的には「落としどころ」を早く見つけて戦乱が終わって欲しい。