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被爆59年、核兵器ない世界へ新たな誓い 広島
被爆59年となる「原爆の日」の6日、広島市中区の平和記念公園で「原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」(平和記念式)が開かれ、約4万5千人が参列した。秋葉忠利市長は平和宣言で、小型核兵器の研究を再開した米国や、テロが絶えない世界の動きに懸念を表明。被爆60年の来夏までを、核兵器のない世界の実現に向けた「記憶と行動の一年にする」と宣誓した。
原爆投下の午前8時15分、遺族代表の保育園園長坂川豊和さん(38)=広島市安佐北区=と、子ども代表の市立幟町小6年平尾緒美(つぐみ)さん(12)が「平和の鐘」を打ち鳴らし、参列者全員で1分間の黙祷(もくとう)をささげた。
被爆直後に負傷者1万人以上が運ばれた広島港沖の似島(にのしま)で今年、85体の遺骨が見つかった。秋葉市長は平和宣言でまず、この島に触れ、「あの日の苦しみをいまだに背負った亡骸(なきがら)が、原爆の非人間性と戦争の醜さを告発している」と語りかけた。
核兵器をめぐる世界の状況に関して、米国の姿勢を「自己中心主義はその極に達した」と批判するとともに、北朝鮮などの核への依存に危機感を示し、「人類未曽有(みぞう)の経験であった被爆という原点」に立ち戻るよう訴えた。
被爆地の取り組みとして、2020年までに核兵器を全廃させるため、世界の市民、都市とともに、来年5月にニューヨークの国連本部で開かれる核不拡散条約(NPT)再検討会議に働きかけていくと表明。日本政府には「核兵器廃絶のための世界のリーダー」となり、平和憲法を守って、戦争や核兵器容認の風潮をただすよう求めた。
最後に、被爆60年を「核兵器廃絶の芽が萌(も)え出る希望の年に」と締めくくった。
小泉純一郎首相は「唯一の被爆国であるわが国は、平和憲法を順守し、非核三原則を堅持する」と約束した。国連のアナン事務総長は、NPT再検討会議について「核兵器全廃の約束を再確認し、実行に移ることを切に望む」とのメッセージを寄せた。
3月末現在、全国の被爆者は27万3918人で、平均年齢は72.46歳。広島の被爆者は、この1年間に5142人の死亡が確認され、死没者の総数は23万7062人になった。 (08/06 10:20)
http://www.asahi.com/national/update/0806/009.html