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広島・長崎原爆:
米・ベルギー、ウラン売買密約判明−−第二次大戦中
英語記事
http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2004/08/04/20040804ddf007040011000c.html
◇3万トン、1億ドルで【ブリュッセル福原直樹】広島、長崎に1945年、投下された原爆などの原材料となったウラン鉱石の供給を確保するため、米国がベルギーとの間で独占購入権を結んだ秘密協定の全容が4日、ベルギーの歴史家の調査で分かった。米国は第二次世界大戦中、ベルギーが当時の同国領コンゴ(現コンゴ民主共和国)で採掘したウラン鉱石約3万トンを1億ドル近くで購入し、戦後の冷戦下にも協定に基づいてウラン購入を続けていた。広島、長崎の原爆製造にコンゴ産ウランが使用された事実は知られているが、ウラン鉱石の売買をめぐる秘密協定の詳細が判明したのは初めて。
協定文書は、ブリュッセル自由大学のバンデルリンデン教授(ベルギー史)がロンドンの英国公文書館で発見した。
同教授によると、ベルギーの国策会社が大戦前から旧植民地の現コンゴ民主共和国の南部でウラン鉱石を採掘。39年、同社は販路を北米に求め、米やカナダにウラン鉱石を輸送して貯蔵、陶器着色剤や医療用ラジウムの原料として販売を始めた。
これに着目した米国の「マンハッタン計画」担当者が42年9月、ニューヨークの同社事務所を訪問して売買契約を結び、44年までにウラン約3万トンを同社から購入した。しかし、さらに英国とも協議。44年8月、ベルギー亡命政府(ロンドン)と秘密協定を結んだ。当時、ベルギーはナチスドイツに占領されていた。
協定文書は、ウラン供給協定の目的を「文明擁護のため」と明記。▽米国、英国は軍事用にウランの独占購入権を持つ▽ウラン採掘に米英が資金を提供する▽将来的にベルギーに核の平和利用の技術を提供する−−などを規定している。またウランを「Q11」、ラジウムを「K65」などと暗号化し、輸出入文書に使うよう決めた。45年から協定が期限切れとなった60年までのウラン輸入は約1・5万トン、約1億5000万ドルに上った。
一方、ベルギー政府は秘密口座を設置し、同社から売り上げの一部を税金として徴収するなどして1400万ドル以上を貯蓄。口座の管理は政府幹部2人だけで行った。
同教授によると、広島、長崎原爆の原材料となったウランの少なくとも約75%はコンゴ・ルートで入手したものが使用された。
◇原爆誕生の重要資料−−田口晃・北海道大学教授(欧州小国史)の話
マンハッタン計画でのウラン供給の詳細が明らかになり、原爆誕生の重要なプロセスの一つが解明されたことになる。ベルギー政府がウラン鉱石販売で得られた税金などを秘密口座に蓄えていたことも知られていないと思う。当時ベルギーはナチスドイツが占領していた一方、ドイツは原爆製造を進めているとも考えられていた。このためドイツなど枢軸国側と戦争状態にあったロンドン亡命政府が米・英に極秘裏に協力したのは当然だった。
■ことば
◇マンハッタン計画
1942年6月に発足した米の原爆開発計画。米陸軍がニューヨーク市マンハッタンに事務所を開設、ウラン鉱石を集めた。45年1月にオークリッジ(テネシー州)にウラン濃縮工場、ハンフォード(ワシントン州)にウランから製造するプルトニウムの生産施設を設立。45年7月にニューメキシコ州でプルトニウム型原爆の実験が成功し、広島用の原爆は濃縮ウラン、長崎用はプルトニウムが使われた。英国は研究者を米国に送り、同計画に協力。一方、ドイツは資源不足などで42年に原爆製造を断念した。
毎日新聞 2004年8月4日 大阪夕刊****************
広島・長崎原爆:
投下直後、米軍幹部に手紙−−ベルギーの鉱山会社側
http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2004/08/04/20040804ddf007040012000c.html
【ブリュッセル福原直樹】米国にウラン鉱石を売り続けたベルギーの国策鉱山会社のエドガー・ソンジェ氏は、「マンハッタン計画」の最高責任者・グローブス少将に、広島、長崎への原爆投下直後、書簡を出していた。バンデルリンデン教授が、米国の国立公文書館で発見した。書簡の日付は長崎への投下翌日の1945年8月10日で、仏語で書かれていた。同氏は書簡の中で、少将から事前に「近くラジオで米政府の重大発表があるから聞くように」と連絡を受け、広島への原爆投下を知ることが出来たことに感謝を表明。「(原爆は)戦争遂行だけでなく、世界と人類の将来に大きな影響を与える発明」と記している。
毎日新聞 2004年8月4日 大阪夕刊
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