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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu77.htm
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イスラエル、イランの原子炉先行攻撃準備OK
対イスラエル先制攻撃も 核施設防衛でイラン国防相
2004年8月27日 金曜日
◆中東に第二段階の危機が迫ったが 宮崎正弘の国際ニュース 8月27日
http://www.melma.com/mag/06/m00045206/
イランが実験に成功した長距離ミサイル「シャハブ3型」は射程が1300キロもある。
ちなみにイランからイスラエルまで965キロ。
この最新ミサイルは中国が秘密裏に供与した証拠がある、と米国情報筋が公表した(拙メルマガ、8月25日付け)。
さて、シャハブ・ミサイルなんぞより、震えるほど怖い軍事的脅威は「イランの核」である。
イスラム圏で唯一の核保有国はパキスタンだが、やはり中国の技術供与の疑いが濃厚でミサイルは北京経由で北朝鮮から来たノドンおよびテポドン改良型といわれる。
しかしイスラム同士と言ってもパキスタンはイランに核を渡したりはしない。胴元のサウジアラビアが激怒するばかりか、宗主国中国とて妨害するだろう(サウジはペルシアの脅威を認識しているがエジプトも同じ)。
リビアは核開発を断念したうえ、米国に白旗を掲げたため経済制裁を解かれ、石油開発は軌道にのるだろう。
▲イランの原子炉はロシアが支援
イランはフランスとドイツにながらく核技術供与を迫った。国際政治上、独仏は慎重になり、この野心は果たせず、とうとうロシアからの技術導入に切り替えた。
じつは70年代のパーレビ国王時代に、イランは西ドイツから原発の技術支援を受けた。これは79年のイラン革命によって水泡に帰す。
84年、イラン・イラク戦争でイラク側が化学兵器を使用した。イランは慌てる。
しかもサダム独裁下のイラクは81年まで核兵器を開発していた。そこでイランも核兵器開発に乗り出したのだ。
核による平和利用、つまり発電用だと主張してドイツとフランスに接近するが、失敗。92年にロシアにスィッチしたというわけである。
当時、イスラエルの在米および在欧ロビィストが立ち上がり、クリントン政権はイラン制裁を強化し、一方でロシアに強い圧力をかけつづけた。
このためロシアはのんべんだらりと核技術供与に時間をかけ、スケジュールをのらりくらり遅らせる。
IAEA査察により、イランの核開発は発電用に限定されている、とイランは何回も公式声明を繰り返した。
イランは使用済み核燃料棒をロシアに返却すると誓って開発を続けたが、02年12月にナタンズとアラクに秘密基地を創り、燃料棒を備蓄していた事実が明るみに出た。(「ISNニュース」、8月24日付け)
怒った米国はIEAE査察強化に乗り出すが、決定的証拠を掴めず(この過程は北朝鮮とそっくり)、いよいよ、イランの原子炉は2005年から07年にかけて完成と予測されるようになった。
▲米国は直接の軍事的行動を選択できなくなった
ふたたび慌てたイスラエルと米国だが、昨年来のイラク戦争に手を焼いてイランどころではなくなった米国としては、イラン攻撃に出る可能性は極めて薄い。
そこで先月来、急浮上してきたシナリオはイスラエルがイランの核施設を先制攻撃・破壊しても、米国は黙認するばかりか、影でイスラエルを支援するというものだ。
つまりイスラエルが代理攻撃をするのだ。
実績はある。81年4月、イスラエルはイラクのオシラク原子炉を戦闘機で急襲し、破壊した。オシラクはフランスが支援して完成間際まで来ていた。
F16の最新鋭戦闘機が100機、つい先頃米国からイスラエルに到着した。
イスラエル空軍は何時命令が出ても、攻撃できる能力があるうえ、訓練を怠らない。
「もちろんリビアが屈服したように国際社会が圧力をかけつづける努力が最重要だが」とイスラエル統幕議長モシャ・ヤーロン将軍は言明する。
「それでもイランが国際社会の言い分を聞かない場合、我々には”プリ・エンプティブ(先行攻撃)”の選択肢がある」。
イラン側は、もし攻撃された場合、シャハブ3型ミサイルによる報復無差別攻撃を口にしている(アルジャジーラを通じて8月22日、アリ・シャムハニ国防大臣)。
また「世界中どこでも米軍施設およびイスラエルを支援した国の目標を攻撃する」とも豪語した。
▲シナリオの難点はトルコ領空通過
イスラエルの軍事的難点は、F16がレバノン領空からトルコ上空を通過する必要があることだ。
イスラエル空軍とトルコ空軍の秘密同盟は有名だが、トルコ政治家はイラク攻撃に際して米軍の上空通過を認めなかったように、イスラエル空軍機の通過を黙認できないだろう。
また過激派の存在がある。
いまのところ、なりを潜めるテロリスト「ヒズボラ」は、イランが胴元である。かれらも、軍事的テロルを仕掛け、ユダヤ人無差別攻撃を再開するだろう。
しかしイランの核はユダヤ人抹殺の恐怖のシナリオに繋がり、イスラエルは必ず原子炉を破壊する。
その危機はいつか?
◆対イスラエル先制攻撃も 核施設防衛でイラン国防相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040820-00000227-kyodo-int
【カイロ20日共同】イランのシャムハニ国防軍需相は20日、カタールの衛星テレビ、アルジャジーラに対し、自国の核施設を守るため、場合によってはイスラエルなどへの先制攻撃も辞さないとの考えを示した。ロイター通信が伝えた。
イスラエルは核兵器開発が疑われたイラクの原子炉を1981年に空爆し、イランにも同様の措置を取る可能性が指摘されていることから、国防軍需相はイスラエルなどをけん制したとみられる。
国防軍需相は、もしイスラエルや米国がイランの核施設を攻撃したらどう対応するかとの質問に対し「だれかがわれわれに何かを仕掛けるまで、座して待つようなことはしない」と述べた。
さらに、米政権が掲げる先制攻撃戦略は「彼らだけの権利ではないと確信している軍事指導者もイランにいる」と付け加えた。
(共同通信) - 8月20日20時58分更新
◆イランのハメネイ師、米軍のナジャフ攻撃を批判
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040812-00000940-reu-int
[テヘラン 11日 ロイター] イランの最高指導者ハメネイ師は11日、米軍がイラク中部にあるイスラム教シーア派の聖地ナジャフを攻撃したことについて、「人道に反する重罪のひとつ」と批判し、世界中のイスラム教徒に対して米への報復を呼びかけた。
国営テレビで放送された演説の中で、ハメネイ師は、「イスラム教の聖地のひとつで、米軍は人々を虐殺している。イスラム世界やイラク国家は、これを見過ごさない」と述べた。また、「米国はこのような罪を犯す一方、恥ずかしげもなく民主主義を説いている」と批判した。
ナジャフでは今月5日以来、米軍と対米強硬派の指導者ムクタダ・サドル師を支持する民兵組織との間で武力衝突が起きている。(ロイター)
[8月12日7時28分更新]
(私のコメント)
オリンピックの陰で中東情勢がますます混沌としてきた。アメリカのブッシュ大統領も大統領選挙を控えて動きが取れず、民主党のケリー候補に負けそうな情勢になっては、何らかの巻き返し工作が必要になってきましたが、オクトーバー・サプライズとはイスラエルのイラン攻撃かもしれない。アメリカはイラク戦争で手一杯であり、これ以上戦線を広げることは出来ない。
オクトーバー・サプライズはもっぱらアメリカへのテロ攻撃が想定されていますが、911テロのような大規模なものは起こせないだろう。しかしイスラエルにとってはイランを叩く絶好のチャンスでありアメリカを巻き込んでの対イラン戦争を起こすには今しかない。もし大統領選挙後にケリーが選ばれたらアメリカ政府内のネオコン一派はいなくなってしまう。
もし、イスラエルとイラン戦争が起きればアメリカも巻き込まれアメリカの大統領選挙は延期されるだろう。ブッシュに残された手段としてはこれしかない。アメリカが先制攻撃するわけでは無いから国内も説得しやすいし国際的にも非難はイスラエルが負うから、ネオコンにとっても採用しやすい陰謀だ。
しかしイランはイラクのようにおとなしくしているだろうか。イラクの原子炉が攻撃された時はフランスの原子炉でしたが、イランの原子炉はロシア製でロシアは黙認するだろうか。しかもイスラエルからイランまでは1000キロもあるから、イスラエルの空爆作戦も奇襲攻撃は難しいだろう。イランもイラクの前例があるから防備は固めているし、原子炉も分散してあるから一撃では難しい。
アメリカのイスラエルへの協力も表立っては難しく当初は止めに回るだろう。しかしイスラエルがイランへ核攻撃を仕掛けたらどうなるか、それこそハルマゲドンが到来することになってしまう。イラクの13万のアメリカ軍もイランからの攻撃に備えなければならず、イラクのシーア派も立ち上がるだろう。ここまで考えるとアメリカはイスラエルを放置することは出来ず何らかの手を打つ必要がある。
しかしイスラエルのシャロンは狂った狂犬のような人物であり、アメリカを脅すことも辞さないだろう。イスラエルがアメリカを脅したのは以前にもあり、アメリカが毎年30億ドルもの経済援助をしているのもイスラエルの脅迫によるものだ。以前にも紹介しましたがジョン・スタインバック氏の論文には次のように書かれている。
◆核立国 イスラエルの大量破壊兵器 ジョン・スタインバック
http://www.zorro-me.com/2001-09/010914.htm
イスラエルの核爆弾のもう一つの使い方は、イスラエルに都合の良いようにアメリカに行動させるために使うことである。たとえそれがアメリカ自身の戦略的利益に反する場合でも、である。フランスの原爆計画を率いていたフランシス・ペリンは、1956年という早い段階で次のように書いている:「我々はイスラエルの原爆はアメリカに向けられていると考えていた。といっても、アメリカ人に向けて発射されるという意味ではなく、『もしあなたがたが我々が必要とする決定的な場面で助けてくれないというのであれば、我々はあなたがたが我々を支援するようにしむけるであろう。さもなくば、我々は(どこかで)核爆弾を使用するであろう』ということである」
1973年の戦争中にイスラエルは、核兵器の使用をちらつかせて、イスラエルに大量の軍事物資を空輸させるようヘンリー・キッシンジャーとリチャード・ニクソン大統領に迫った。当時の駐米イスラエル大使シムチャ・ディニッツは次のように語ったと言われている:「もしイスラエルへの大量物資の空輸が即座に開始されなければ、アメリカは約束を破ることになると私は理解しています…そうなれば我々はきわめて深刻な結論を出さねばならなくなるでしょう…」
1987年、このシナリオの一つの例が当時のイツハク・シャミール首相の経済アドバイザーであったエイモス・ルービンによって詳細に説明された。「もしイスラエルが孤立するようなことになれば、イスラエルはよりリスクの高い防御に頼らざるを得なくなるであろう。それは、イスラエル自身を、また世界全体をも危険に晒すこととなろう…イスラエルが核兵器への依存しないですむようにするためには、毎年20〜30億ドルのアメリカの援助が必要である」 1987年以降、イスラエルの核兵器は量的にも質的にも飛躍的に拡大してきている一方、アメリカの財布の紐は緩みっぱなしである。
(私のコメント)
イスラエルがアメリカを脅すなど、ネズミが象を脅すようなものですが、アメリカ国内に深く食い込んだスパイ組織はアメリカ自身、もうどうすることも出来ないところまでになっている。CIA自身がイスラエルの工作員の巣窟になってしまって、911テロ事件を事前に阻止できなかったのもここに原因がある。
日本においても北朝鮮や中国やアメリカの工作員によって日本の政界や官界がおかしくなっているのと同じ事が、アメリカとイスラエルの関係にも言える。民主主義を逆手にとって政治家のスキャンダルを握って、言うとおりにしなければバラスと脅されれば政治家はおとなしく言うことを聞くようになる。小泉首相が急に北朝鮮よりになったのも工作員に脅されたのだろう。