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イラク:
記者殺害のなかアテネ五輪でイタリア−イラク戦
【アテネ井上卓弥】イラクの武装グループによるイタリア人フリー記者拉致事件が急展開する中、アテネ五輪に出場する両国の男子サッカー代表チームが27日夜、ギリシャ北部テッサロニキで銅メダルをかけて対戦する。「新生イラク」を象徴する躍進ぶりを世界に印象付けてきたイラク代表だが、自国の武装勢力による「記者殺害」という最悪の事態を受け、重苦しい雰囲気の中での戦いを強いられることになりそうだ。
イタリア代表のジェンティーレ監督は26日昼の会見で、あえて記者の拉致事件に触れ、「無事を祈っている。銅メダルを獲得してささげたい」と発言。これに対し、イラクのハマド監督も「イタリアの人々は友人であり、人質の無事解放を心から願っている」と応じた。
しかし、ハマド監督は続けて「イラクは破壊し尽され、遺体がいたるところに転がっている。軍隊はもう必要ない。伊軍には撤退してほしい」と述べ、米英の事実上の占領状態に一貫して協力する伊政府への複雑な思いもにじませていた。
イラク戦争後、16年ぶりの五輪復帰を果たした代表チームが銅メダルを獲得すれば、60年ローマ大会の重量挙げ以来44年ぶり2個目の快挙となる。ベスト4進出後、戦禍に苦しむ国民を勇気付けようと、メダル獲得を合言葉にしてきた選手たちは、五輪最後のゲームで、混迷するイラク情勢の波をまともにかぶることになりそうだ。
毎日新聞 2004年8月27日 10時50分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20040827k0000e030029000c.html