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通訳K氏、お手柄!アメリカ人ジャーナリスト無事解放される☆シバレイのblog☆ イラク取材日記
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投稿者 天地 日時 2004 年 8 月 27 日 07:18:17:IVYNMLFehyE6c
 

2004/08/26のBlog
通訳K氏、お手柄!アメリカ人ジャーナリスト無事解放される
[ 11:17 ] [ イラク ]
http://www.doblog.com/weblog/myblog/10644

一昨日にイラクから帰国したばかりの相澤恭行さんに聞いたのだが、イラク南部ナシリアで拘束されたアメリカ人ジャーナリストの解放に、私の通訳をしていたバグダッド在住のパレスチナ人K氏が一役買ったらしい。

 相澤さんのブログにも書いてあるが、イラクでドキュメンタリーを撮影中だったミカ・ガレン氏(36)は、今月13日、武装勢力に拘束され、武装勢力は「48時間以内に米軍がナジャフから撤退しないなら、人質を殺害する」と声明を出した。
 それで米軍が撤退するわけはなく、日本在住のガレン氏の義理の兄は、4月にイラクで拘束された安田純平さんに相談し、安田さんが当時バグダッドにいた相澤さんに連絡。私と共にバグダッドのサドル派事務所を3回訪れていた通訳K氏は相澤さんから相談を受けると、すぐさまサドル派事務所に飛んでいき、ガレン氏を解放してもらえるよう頼み込んだそうだ。サドル派事務所も、K氏の訴えに応じ、ガレン氏解放を武装勢力に呼びかけてくれた。そして、喜ばしいことに22日、ガレン氏は無事解放されたのだった。先ほど、米ABC放送のサイトや、AP通信の記事で確認したが、ガレン氏は非常に元気そうで、「イラクに残り、ドキュメンタリーの撮影を続けたい」と語っている。

 イラクから帰国する前、K氏には私の後にイラクに来ることが決まっていた相澤さんに協力するよう頼んでおいたが、正解だった。K氏は私との取材の中で、バグダッドやサマワのサドル派事務所や、ファルージャのイスラム党などの幹部と顔見知りになっていたので、万が一の時は、必ず役に立ってくれると思っていたのだ。ガレン氏のご家族もアルジャジーラなどを通して解放を呼びかけていたのだが、K氏の働きかけも重要な意味を持ったことは間違いないだろう。
 
 それにしても、K氏は全くナイスガイだ。彼自身、アブグレイブ刑務所等に約4ヶ月も拘留されて、家族の生活も滅茶苦茶にされた経験があるのにも関わらず、占領を憎んでいても、アメリカ人全体を憎もうとはしない。現在のイラクが非常に危険なことは確かだが、こういう人もいるのだ。

 K氏の懇願を受け入れたサドル派も偉いと思う。現在もサドル派指導者ムクタダ・サドル師のいるナジャフのイマーム・アリ廟の近辺で米軍による空爆や砲撃が行われているにも関わらず、ガレン氏の解放を呼びかけた。

 サマワのサドル派事務所代表のザルガニ師にインタビューした時にも感じたことだが、彼らを単に「テロリスト」と断じ敵対するのか、彼らの主張にも耳を傾け、対話の相手としての関係を作っていくのかは、我々の側にこそ問われていることなのだろう。

画像は、デモ用プラカードを持っておどけるK氏。サマワのサドル派事務所にて。K氏のセキュリティーに配慮して顔は隠してあります。

[ 更新日時:2004/08/26 15:44 ]

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