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北海道新聞8月21日付朝刊より
劣化ウラン弾「安全」の記述
「白血病に結びつく理由ない」
原子力財団の広報資料
米軍が湾岸戦争やイラク戦争などで使用し、現地の子供の白血病多発などとの関連が指摘されている劣化ウラン弾の放射能について、文部科学省所管の日本原子力文化振興財団(東京)が企業などに配布した広報資料に、「安全」と受け止められかねない記述があることが二十日分かった。白血病との関係を否定する内容で、研究者や市民団体などから疑間の声が上がっている。
この資料は「劣化ウラン弾による環境影響」と題され、六月に七百八十部が電力会社など原子力関連企業や報道機関に配布された。
劣化ウランの放射線量が天然ウランの百分の一であることなどを根拠に、「天然ウラン中のウラン成分より安全」と記述。「白血病、がんに結びつく理由はほとんど考えられない」としている。
これらの記述について、京大原子炉実験所の小出裕章助手は「安全なウランなどなく、(天然ウランとの)比較自体がナンセンス」と指摘。
「劣化ウラン禁止ヒロシマ・プロジェクト」の森滝春子世話人(広島市)は「イラクなどで子供の白血病やがん増加が病院続計などで示されている」、「劣化ウラン兵器禁止市民ネットワーク」(東京)の柳田真さんも「根拠を明確にせず白血病と無関係だと断じている」と批判している。
同財団は一九六九年、「原子力の平和利用の知識の普及啓発」を目的に設立され、社民党党首の福島瑞穂参院議員は「国連でも劣化ウラン弾は非人道的兵器とされ、財団の設立目的に照らしても不適切」と、政府に見解を求める質問主意書を参院に提出。
同財団は「国が質問主意書への回答準備をしている段階でコメントできない」とし、文科省は「国が口を出すことではない」としている。
劣化ウラン弾は、弾頭に通常の金属より重くて硬い放射性廃棄物・劣化ウランを使用し、戦車の装甲を打ち抜く威力を持っている。
--------------------------- 以下、参考資料 -------------------------------------
20040809署名事務局 政府がこそこそ劣化ウラン弾の安全宣伝を始めていた
非核三原則、原子力の平和利用原則を逸脱する原子力文化振興財団の宣伝パンフレット
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/DU/genbunshin.htm
20040615日本原子力文化振興財団
劣化ウラン弾による環境影響プレスレリーズno.111
http://www.jaero.or.jp/data/publish/pamphlet/press/pdf/no111.pdf
日本原子力文化振興財団
http://www.jaero.or.jp/