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イラク人男性リード氏のブログ和訳版8月24日「サドル師」
http://www.asyura2.com/0406/war58/msg/1120.html
投稿者 下戸彩 日時 2004 年 8 月 25 日 20:51:25:yZ.kO/yAkn3xw
 

http://raedinthejapaneselang.blogspot.com/

http://raedinthejapaneselang.blogspot.com/2004_08_22_raedinthejapaneselang_archive.html#109338005269810990

Wednesday, August 25, 2004

2004年8月24日(火曜)の記事

http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Tuesday, August 24, 2004

イラクでの全国調査の中でも興味深いもののひとつが,2004年6月にthe Oxford Research International Pollが行なったものだ。彼らの調査対象となった3002人の人たちを選んだ方法,僕はちょっとどうかなと思う。この調査からは南部のある州が除かれている。それはQadisyya(ディワニヤ)で,南部の9つの都市の合計の割合はおよそ32%となってるけれど,それは実際の人口比より少ない。実際にはイラクのメインの人口の45〜50%にも届くだろう。

19番の質問(このファイルのmedia tablesのQ19)は重要なものだ。イラクの国家指導者の誰をより一層信頼しているか,予定されている大統領選挙で誰に投票するかについての枝問が3つある,(ムクタダ・)サドルはどの問いでも3位で,その上にはシスターニとジャファリがいる(シスターニはシーア派原理主義のダーワ党,ジャファリは現在のイラク副大統領)。

この調査でもうひとつ興味深いのは,イラク人の過半数が回答を拒否したということだ。これは,人々が言論の自由を持つことをどのくらい安全だと思っているかを示している。

僕が注目しているのは,現在米軍が最終攻撃を仕掛けようとしているサドルが,全国的シーア派の指導者だってことだ。僕たちがサドルのことを好きか嫌いかに関わらず,僕個人がサドルを好きか嫌いかに関わらず,サドルは選挙の時期が来る前に基盤を固めておこうとしている指導者のひとりだ。(で,ブッシュ政権の失策のおかげで,サドルやその他の宗教指導者が現在の影響力と権力を持つに至ったわけだけど。)別の言い方をすれば,サドルは今でもすでに,この国を治めるために含められる,あるいは場所を与えられる指導者になっている,ということだ。もう今更サドルを弱小勢力とすることはできない。

僕が言いたいのは,輸入されたデモクラシーをイラクに押しつけるっていう考えがそもそもものすごく矛盾してるってことだ。national basesに基づいて,内部の力で発展させられ修正されたものでない限り,イラクは一般市民の参加に基づいた政府に達することはないだろう。

サドルに対する現在の米国のプランは,またいつもの例のプランだ:
殺せ。

もしサドルを殺したらほんとにひどい状況になる。ますます混沌として流血が増えるのを僕たちは見るだけになる。

殺そうとしても成功しなかったという場合にも,ひどい状況になる。サドルは「英雄」になるだろう。

Posted by: Raed Jarrar / 8:15 PM
*translated by: nofrills, 25 August 2004
- posted by nofrills @ 5:40 AM


2004年8月24日(火曜)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Tuesday, August 24, 2004

退屈な論文の作業を終わらせようと4年間ずーっと取り組んできて,あーーーー,ほんといやになる。うーんと,4年かけて,僕の「審査官」だと名乗る4人の他人に,あと3ヶ月でもうちょっと注を入れて修正をしなさいとか言われちゃいました。うぐぐぐぐぐ。

ここ数週間はほんとに長かった。僕の世界はRaedとNikiと論文,ときどきニュースを聞いて,家族や友人に電話をして,何が起きているのかを把握してました。イラクからのニュースはどれもこれも,同じことの繰り返しのように聞こえます。

数ヶ月前,(ムクタダ・)サドルが彼の最初の革命を始めたとき,サドルは南部のシーア派の最も強い動きのひとつを代表していて,何百万という支持者がいました。多くの人々は4月の出来事があるまでサドルのことを過小評価していた。僕は今でもサドルは過小評価されてると思うし,彼は以前より勢力を拡大してると思います。

あのころ,ナジャフやファルージャの状況を米国政府がめちゃくちゃにしてて,何百人というイラク人を殺し,何十という家を破壊し,それでいて何をすべきかのプランは何もなかった。唯一あったプランは軍事的なものだった。「悪い」連中を攻撃し殺せ,というもの。で,政治的なプランは,いい響きのする「大統領」とか「元CIA工作員」とかいった仕事を得た雇われイラク人たちに,まやかしの主権「移譲」をした後に,逃げ出すってことだけだった。米国の軍事作戦の結果,イラクの状況がますます複雑になっただけだった。イラクでは民兵たちが俺たちは強い,俺たちが「支配する」と信じこんでる。

僕が言いたいのは,あのときイラク人を攻撃していたら,もっと強力でもっと破壊的だっただろうってことじゃない。(あれ以上に破壊的になり得ることがあったかどうか,ちょっとわからないし。)僕の言いたいのは,サドルやファルージャの武装組織に対する軍事攻撃は,彼らを強化したってこと。彼らを英雄視する人が増え,イラクの民兵組織や右派がイラクの町を支配する筋道をつけた。

新しいイラクとは,ブッシュのこのイラクのことだ。明示されない内戦状態にある占領下イラク。周辺各国にとっての戦場,外部からの攻撃から米国を守るファイアウォール。(戦いたいんならイラクにどうぞ,大歓迎です,国境はオープンで武器も安い。)

現在,「サドル主義(Sadrism)」が新たな現象となりつつある。サドル主義は,死と犠牲の何ヶ月もを経て出現した「新しいイラク」だ――国家を侵略し,国家を破壊し,イラクが燃えている間に臆病にも逃げ出すという何ヶ月もを経た後に。

サドル主義みたいなひどいことは,こんな集団が体勢を整えて影の政府を発足させるための時間と場所を与えられた理由を考えない限りは,分析できない。ブッシュちゃんと彼の白痴の政府は,彼らを「解放」して彼らに発言し自分たちの統制を取る場所と時間を与えるか,それともなにも言わずにただ戦争前に機能していたようにイラクに機能させておくか,すべきだったのに。状況を見ていた人々の中は,僕も含めて,米国政府はシーア派宗教指導者をサポートするなんてことは何が何でも考えてなかっただろうと思っている。というのは,そんなことをすればイラクを,強大な敵にして次の標的であるイランにプレゼントするようなものだからだ。とすれば,どうしてイラクのシーア派にこのような嘘の自由の感覚を与え,そして彼らを殺すのか? 一体何をどうしたいんだ?

サドルもその支持者もイラク人だ。彼らは貧しく抑圧されたイラク人で,何十年もひどい状況にあった。ブッシュ政権のプロパガンダで,占領が始まったら生活が改善されると約束された人々だ。ブッシュ流デモクラシーが守るとされていたのは,こういった人々なのではないのか? この事態は,イラクの文化を米国の基準と価値で判断することがいかに逆説的であるかを示しているのではないか? この事態は,輸入された「デモクラシー」が決して機能しないということが証明しているのではないか?

僕が僕たちの社会の独自性のことを,そして内部からの変革,修正,進化,革命の必要性を話すとき,僕は自分がどういうことを言っているのか完璧に把握している。この事態はそれを示しているのではないか?

「新しい」イラクの人形劇/政府は,現在,自分たちの国民を殺しているではないか? 毎日毎日殺されるシーア派を見ると,国連の会議を開くべきではないのか,あるいは彼らを救うために国家を攻撃するとか? それともこれは,サドルの軍が反米だからなのか?
ブッシュやその政府が何百というイラク人を有無を言わせず殺すことが,どうして許されているのか? 今この時に失われている命が無視されていて,どうしてこんなにワンワン吠えてる声が多いんだ,戦前のイラクの人権を思い出せ,ユーゴを思い出せ,と?

つまり,(スーダンの)ダルフールで人々がお互いに殺し合っているのはよくない,あるいはサダム政府が北部のクルド人に毒ガスを使ったのはよくない,だけれど,あれと今ナジャフで起きていることの違いはどこにある? ブッシュやアラウィがイラク人に対して行なっていることと,最悪の全体主義独裁者がやったこと(場所・時代を問わず)との違いは,どこにあるんだ?

中央政府が小さなグループをつぶす。より大きくてより強力な戦車を持った人々が,他の人々を殺す・・・。

自由? 笑っちゃうよ。
国際法? 笑止千万だ。
イラク代表サッカーチームがオリンピックで優勝? そうだね!それに値する。

Posted by: Raed Jarrar / 3:50 AM
*translated by: nofrills, 25 August 2004
- posted by nofrills @ 5:19 AM

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