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ロシアで旅客機2機が墜落 乗客乗員90人不明
ロシア航空当局によると、24日午後10時56分(日本時間25日午前3時56分)ごろ、モスクワ南方のトゥーラ州で、モスクワからボルゴグラードに向かっていたボルガ・アビアエクスプレス航空の旅客機(ツポレフ134型機)が墜落した。また、数分後に、モスクワからロシア南部のソチへ飛行していたシベリア航空の旅客機(ツポレフ154型機)が、ロストフ州の上空付近で消息を絶ち、墜落した。両機合わせて乗客乗員90人前後が搭乗していたとみられ、トゥーラでは全員の死亡が確認された。
墜落前に爆発があったとの目撃証言やハイジャック信号が発信されたとの情報もあり、プーチン大統領は、テロ対策にあたる連邦保安局(FSB)に捜査を指示。ロシア国内のすべての空港で厳戒態勢が敷かれている。
在モスクワ日本大使館によると、両機に日本人の搭乗者はいない模様という。
航空当局によると、ボルガ・アビアエクスプレス航空機は、モスクワ南方約200キロのトゥーラ州ブチャルキ村で、地元の警察官が尾翼とみられる残骸(ざんがい)を確認した。イタル・タス通信によれば、乗客34人、乗員7人が搭乗していた。現場には、緊急事態省の救助隊や医療関係者が急行したが、生存者は見つからなかった。
ノーボスチ通信によると、シベリア航空機は、南部のロストフ州のロストフナドヌーから約130キロ付近で炎上したとみられている。緊急事態省によると、現地に派遣した捜索隊が同機の残骸を発見した。
同機には、乗客38人と乗員8人が搭乗していた模様だ。乗客44人との情報もある。管制当局によれば、24日午後10時59分にレーダーから機影が消えたという。
両機とも、モスクワからの国際線と国内線が発着するドモジェドボ空港から離陸した。イタル・タス通信は、航空管制官の証言として「2機は数分間隔で消息を絶った」と伝えた。また、トゥーラ州の地元当局によると、ボルガ・アビアエクスプレス航空機は墜落前に爆発したとの目撃情報も寄せられているという。
ロシア緊急事態省は、ロシア南部へ向かう航空機を標的にした爆破テロとの見方を含めて捜査している。
プーチン大統領は休暇で、シベリア航空機が向かっていた黒海沿岸の保養地ソチに滞在中だった。
ロシアでは、独立紛争を抱えるチェチェン共和国で5月、カドイロフ大統領が暗殺され、後継の大統領選挙が今月29日に実施される。それを前に選挙妨害を狙う独立派の武装勢力が首都グロズヌイの市場や警察署を襲撃してロシア連邦軍と交戦が続き、死者は21日以来で60人以上に達している。プーチン政権はカドイロフ政権に続いて再び親ロシア政権の樹立をねらっており、武装勢力はロシアへのテロ攻撃を宣言していた。
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〈ツポレフ134型機・154型機〉 旧ソ連が開発したジェット旅客機。134型機は65年8月に初飛行、67年9月から各路線に就航した。80〜96人乗り。改良型などを含めると84年までに852機が生産された。154型機は68年に初飛行、72年から旅客運航を始めた。166〜180人乗り。同型機はこれまでに1千機以上が生産され、旧ソ連とロシア政府のVIP専用機としても使われている。(出典・世界航空機年鑑)
(08/25 13:44)
http://www.asahi.com/international/update/0825/002.html