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(回答先: Re: Re:まとめ・町山氏はこのままだと米国プロパガンダの拡大再生産を続ける他はない 投稿者 みずーみ 日時 2004 年 8 月 23 日 08:13:34)
ありがとうございます。
基本的に人間と言うのは、自分の文化的なバックグラウンドからは決して離れられないものだと思います。
町山氏はおそらくアメリカで暮らす中で、「民主党的心情」を身に付けたのではないかと思います。つまり、保守派の人間に対して反感を抱き、経済をなんとかしろ!という庶民派の感情です。もっともブッシュの失政は次々に明らかになっていますが、「あれよりうまくやれる奴はいない」という保守派の人間の考えにも一理あります。町山氏にとっては、ブッシュをとにかくおろせ!という感情には一応の合理性があります。日本で言うと「小泉をとにかくやめさせろ!」ということになります。
しかし冷静に考えれば、彼らは全員高額所得者であり、お仲間であるはずです。
結局、町山氏も「踊らされているに近い状態」にあるのでは、と思います。支配者側にとっては、4年ごとに大統領の首をすげかえれば次々と領土を拡張していけるのでおいしい話です。
結局、あの映画からブッシュを完全に消すと、無駄な戦争はやめようという事になりますが、無駄じゃない戦争はいいという事になります。即ち911テロのような自作自演に対して報復するという形で次々と領土を拡張していく道は残されています。また、取材中のおばさんの息子がイラクで死に、その死亡通知の電話を受けるところまでテープに収めている、という点が非常に胡散臭く感じるのです。(参照http://www.asyura2.com/0406/war58/msg/651.html)
町山氏で唯一気になった点は、ウォルフォビッツの扱いが「ブッシュより酷くてゲロゲロであった」と述べている点です。あの映画で一番コケにされているのは誰がなんと言おうとブッシュでしかないので。
自分としては、4年ごとに踊らされ続けるのではなく、向こう側の企画を見抜こうとする努力とそれに対する人々の認識が重要だと思います。カーライルグループが大儲けしたというのはほんのごく一部で、大儲けした人間たちの全体像と、悲惨な思いをした人間の全体像を的確に把握すれば、誰が何を考えているのかというのがそのうち分かると思います。