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イスラエルはフランスとの対立を「文化的な誤解」と形容、パリはカリカリ(エル・ムンドより)
シャロンの「フランスのユダヤ人はイスラエルに大至急移住せよ」という呼びかけに対して、仏大統領シラクはかんかんに怒っていますが、これに対してイスラエル政府は次のように反応しているようです。7月20日付のエル・ムンド紙(電子版)の記事です。(全訳)
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『イスラエルはフランスとの対立を「文化的な誤解」と形容、一方でパリはイライラを高める』
(パリ、エルサレム)
アリエル・シャロンのフランスに住むユダヤ人に対する、その国を捨ててイスラエルに移住するように、との呼びかけは、両国の間に外交的な機器を引き起こしている。この「呼びかけ」後、仏大統領シラクはイスラエル首相に対して「フランスでは歓迎されない」という不快の意を示していた。現在、テルアビブはこれに対して「単純な文化的な誤解」と形容しているが、これをパリは「深刻な誤解」と受け止めている。
フランス外相ミシェル・バルニエルは、イスラエル首相の表現に対して「深刻な誤解」があると表明した。
一方、テルアビブの政府は、この件を「文化的な誤解」だと規定することで、フランスとの対立を小さくしようと努めている。「両国の間には危機など無く、文化的な誤解があるだけだ。それを落ち着いて見直せるまで少し時間を置かねばならない。」と、アリエル・シャロンのスポークスマンであるアヴィ・パズネルは語る。
元在パリ大使館のパズネルは「我々にとって、フランスばかりでなく世界中のユダヤ人に対しての首相の呼びかけは、イスラエルという国家の根本的な理念の一つを形作っているのだが、一方でフランス人はこのことに別のものの見方をしている。」と話を続けた。
「首相は決して誰をも傷つける意図を持っていない。実際、シラクがアンチ・セミティズムに対して行った断固たる行動に対して、賞賛の言葉を送っているのだ。」このように彼は付け加えた。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/07/20/internacional/1090306589.html
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まあ、イスラエルはいつものことですが、異教徒をたぶらかすことは正義ですからね。「文化的な誤解」は恐れ入った。それにしても最後の段落にあるアヴィ・パズネルの言葉。裏を返せばシラクに対する脅迫でしかないでしょう。「ちょっとでも反イスラエルの動きをしたら攻撃するぞ」という意味ですから。
そういえば例のハーグの「違法の壁判決」あたりから、アメリカのイランへの恐喝が本格的になっているようですし、阿修羅でも
http://www.asyura2.com/0406/war57/msg/813.html
投稿者 Sちゃん 日時 2004 年 7 月 19 日 11:16:08:4kC3WMVanvmFc
イスラエルによるイランへの空爆準備は整った。【Jerusalem Post】
というような情報も現れています。米イの、ぼちぼちイラク後の次の戦争をおっぱじめようか、という動きが出ていると見ることもできますが、今回の「移住のすすめ」も、その前にヨーロッパに恫喝をかけておこう、という意図からなんでしょうかね。
なお、エル・ムンド紙の他の記事によりますと、フランスのユダヤ人団体からはシャロンの発言に対する抗議の声が上がっているそうです。そりゃそうだろう。いくらなんでもフランスでの優雅な生活を捨ててあの殺人集団の国で生きたい、などと思う者は一部の過激派かよっぽどノーテンキな奴でしょう。そのうち、フランスで「或る怪だ」さんあたりがユダヤ人施設を狙って爆弾でも仕掛けるのじゃないかな。(モサやん、気張ってや。)