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元スパイの長官いわく「CNIは311捜査の『蚊帳の外』だった」??
7月19日付のエル・ムンド紙は、元CNI長官(現バチカン大使)が、3.11直後の捜査でCNIがツンボ桟敷に置かれていた、と、3.11調査委員会で証言したことを報道しています。内容の要約を簡単にご紹介します。
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『スペインのスパイの長官は起爆剤を積んだバンの押収をテレビで知った』
マドリッド:
CNI元長官のホルヘ・デスカジャールは3.11調査委員会で、政府【当時、アスナール政権】はCNIを3月16日まで捜査から外していた、と述べた。実際、デスカジャールは、アルカラーのバン【起爆装置とコーランのテープが積んであったとされる】の存在をテレビで初めて知ったのである。3月11日の夜、内相のアセベスがそのバンについて記者会見をした後になって、CNIのスパイたちはテレビで放映された映像を使ってそのバンのことを調べ始めた次第なのだ。
当初はCNIはETAとイスラムテロの両面から調査を始めた。デスカジャールはCNIが捜査の「蚊帳の外」に置かれていた、と断言した。このスパイ組織は会合を開くこともできず「正式で公式な」捜査の情報を16日まで得ることができなかった。
デスカジャールの見解では、3.11はビン・ラディンとほとんど関係無く、イスラム過激派がアルカイダに吹き込まれたものではあっても、直接の指揮下にあったのではなかった。彼の意見では3.11のテロリストたちは「地方グループ」に過ぎない。
一方、元CNI長官は、カタルーニャ左翼共和党のルビラ党首【1月にETAと秘密会談を開いた】を見張っても捜査してもいなかった、と語った。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/07/19/espana/1090251396.html
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ホンマかいな? まあ、CNIの中で長官がツンボ桟敷に置かれることはありうることで、一部が勝手に何をしていても、知らされない限り分からないでしょう。それにしても、例の「起爆装置とコーランのテープ入りの白いバン」をテレビの報道ではじめて知った、とは! いやしくもスパイだぜ! エル・ムンド紙もいささか嘆息気味にその見出しに『スペインのスパイの長官は・・・』という表現を使っています。スペイン国民の税金で養っている連中ですからね。
またカタルーニャ左翼共和党のルビラ党首を見張っていなかったわけが無く、彼とETAとの密会をすっぱ抜いたのは全国紙ABCでありその編集長の兄弟がCNI職員、という吹き出すような話があるのに、この人、部下からいいようにあしらわれる能無し上司か、それともよっぽどの役者か、どっちかやね。
今までの証言でも、警察内部、国家防衛隊内部、そしてCNI内部で、3.11の初期捜査に関して証言内容がむちゃくちゃに食い違っており、その上にもしCNIが3月16日まで捜査から外されていたとすると、スペインの国内警備体制はどんな弱小国からも笑われるほど支離滅裂、ということになります。(もっともスペイン人の支離滅裂な性格から考えて全くありえないことではないのですが。)
しかし、むしろこういった自体が、警備当局とスパイ組織の一部が本隊から離れて秘密の別行動をしたうえで故意に混乱させる情報を流していた、ということを傍証する事実になるのかもしれません。