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米軍再編:
横田、グアム基地を統合 日本で太平洋統括
米国防総省が進める米軍の変革・再編(トランスフォーメーション)で、米側が日本政府に提示している在日米軍の再編案の概要が14日、分かった。空軍は東京・横田基地とグアムの各司令部を統合し司令官を横田に置き、陸軍は第1軍団司令部(米ワシントン州)の神奈川県・キャンプ座間への移転に伴って在日米軍司令部を横田から座間に移す。これにより神奈川県・横須賀基地を拠点とする米海軍第7艦隊を含め、陸海空軍ともに太平洋全域をカバーする司令塔が日本に集中することになる。また米側は在沖縄海兵隊の一部を日本本土に分散移転することも提案している。
【南恵太、宮下正己】
日米両政府は15日から米サンフランシスコで外務・防衛審議官級協議を開き、米軍再編に関する初の本格協議に入る。
関係者によると、米空軍はグアムの第13空軍司令部を廃止し横田基地の第5空軍司令部に統合、太平洋全域を管轄する。運用・作戦部門はグアムに集約される見通しだが、司令官は横田基地に置く。これを踏まえて日本政府は航空自衛隊の航空総隊司令部(東京都府中市)を横田基地に移すことにより、日米の連携強化を検討している。
キャンプ座間に移転する計画の陸軍第1軍団も太平洋全域を管轄する。これに伴い、在日米軍司令部を横田基地からキャンプ座間へ移し、司令官も在日米空軍司令官から在日米陸軍司令官(第1軍団司令官)に代える意向だ。
在沖縄海兵隊の日本本土への移転先は、キャンプ富士(静岡県)やキャンプ座間が想定され、米側は「在沖縄海兵隊約1万6000人の2〜3割の移転が可能」との見解を示しているという。
米側の再編案が実現すれば、在日米陸海空軍は太平洋全域をカバーする役割に変容する。ただ、米側の提示内容は、在日米軍の活動範囲を中東地域まで念頭に置いており、「極東条項」を定めた日米安全保障条約を逸脱する可能性もある。日本政府は15日からの日米協議で慎重に議論を進める方針だ。軍事関係者は「米側はトランスフォーメーションによって日本をアジア太平洋における頭脳と情報の拠点にする考えだ」と話している。
◆ことば◆米軍の変革・再編
大規模テロや大量破壊兵器など新たな脅威に対処するため、ラムズフェルド米国防長官が提唱して世界規模で進める米軍の兵力構成・配置の見直し。冷戦型の兵力配置から、機動性を強めてテロなどに即応できる兵力への転換を図ることが狙い。すでに在韓、在欧米軍では兵力削減などの見直しが進んでいる。
毎日新聞 2004年7月15日 3時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040715k0000m030163000c.html