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【カイロ=岡本道郎】バグダッドからの情報によると、14日午前9時15分(日本時間同午後1時15分)ごろ、同市中心部にあり、イラク暫定政府や米英両国大使館などが位置する国際ゾーン(旧連合国管理地域)で、車に仕掛けられた爆弾が爆発、市民ら少なくとも11人が死亡、40人が負傷した。米軍当局は運転者が車内から出なかったことから自爆テロと断定した。6月28日の主権移譲後、最大規模のテロとなった。
イラク警察当局によると、450キロ相当の強力な爆弾が使われた模様で、自爆犯は検問所でチェックを受ける前に爆弾を爆発させたという。アラウィ首相は直ちに現場を視察、記者団に対し「我々はテロリストをたたきつぶす」と述べ、テロ撲滅を誓った。
犯行声明は出ておらず、背後関係は不明だが、ヨルダン人テロリスト、アブムサブ・ザルカウィ容疑者配下の組織による犯行の可能性が指摘されている。また、この日は1958年に王制を打倒したイラク革命記念日でもあり、米軍主導の多国籍軍駐留に反対する旧政権残党勢力の犯行の可能性もある。(読売新聞)
[7月14日21時16分更新]