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あいかわらず、ひどい状況が続いています。翻訳された文章もかなり
手元にあるのですが、それらを編集する前に何かが起こってしまいま
す。またまた、速報的な文章を。（ビ）
＊＊＊＊以下、転送を歓迎します＊＊＊＊
○○○ナブルス通信 2004.7.13号○○○
http://www.onweb.to/palestine/
Information on Palestine
────────────────────────────────
◇contents◇
◇国際司法裁判所、隔離壁を「違法」だと勧告
◇ガザからのアピール・レター：
「封鎖され、攻撃されているベイト・ハヌーン」
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◇国際司法裁判所、隔離壁を「違法」だと勧告
ハーグ国際司法裁判所（ICJ）は隔離壁（イスラエルは「分離フェン
ス」と呼ぶ）の審理を終え、この9日に「壁は国際法に反し、即刻撤去
されるべきもの。被害を受けたパレスチナ人への賠償も必要」という勧
告を出しました。
この勧告的意見は法的強制力を持ちませんが、国際社会の中での一つの
スタンダードとなるものです。イスラエル政府はこの勧告を無視し、
「壁」建設を続けると発表。米国へ援護を求めています。
今後、パレスチナに建てられている隔離壁はおそらく国連総会や安保理
の場で取り上げられていくことになります。（安保理では米国が拒否権
を発動する可能性が高い）。［追加］→緊急国連総会が開かれるという
ニュースが入りました。
今こそ、「隔離壁」についての意見をイスラエル政府や米国政府、そし
て日本政府に届ける時です（国連宛も良いでしょう）。
参考：Stop the Wall! キャンペーン
http://palestine-heiwa.org/wall/stop/index.html
「ひとりでもできる「壁」を止める動き」
http://palestine-heiwa.org/wall/stop/action.html
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◇ガザからのアピール・レター
「壁」についてのニュースが比較的大きく取り上げられるなか、ガザ地
区は各地で侵攻や殺害が続いています。ラファでは「家の前にいて
…」、「荷物をカートに積み込んでいて…」、突然、撃たれて殺される
ということが散発的に起きています。これらは侵攻下にない場所で起
こっています。
また、ラファのブラジル地区にも侵攻がありました。アパッチ・ヘリを
伴い、15台以上の戦車、4台のブルドーザーがやってきて、5つの建物
を壊し、たくさんの商店を破壊したと「ラファ・トゥディ」のムハンマ
ドさんは伝えています。負傷者も多くでています。
ラファと同じく、ガザ南部にあるハンユニス難民キャンプでも軍事作戦
が続き、5日間で74軒の家が破壊されたとパレスチナ人権センター
（PCHR）は昨夜、発表しました。
＊ラファとハンユニスの様子はムハンマドさんの「ラファ・トゥディ」
に（一部、見るのが辛い写真があります）。
・Rafah Today （7.11にアップの分）
http://rafahtoday.org/news/todaymain.htm
・News from Gaza （主に写真）
http://rafahtoday.org/gazanews/gazamain.htm
＊ハンユニスの家屋破壊の様子
・壊された車をみつめる住民。
http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/040712/photos_wl_me_afp/040712180044_z42h1ijm_photo3
・瓦礫の中に捜し物をしている女性。
http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/040712/photos_wl/mdf626090
12日には、ハンユニスで障害をもった高齢者が家のなかにいるまま、
家を破壊され、殺されるということも起こっています（詳細は下のP-
navi infoに）。
http://nekokabu.blogtribe.org/entry-48034f7d19de03aaf0089c0075ebae5f.html
ガザ市でも暗殺攻撃が起きて、巻き添えも出ています。このような状況
のなか、10日にはガザ地区最大のアル・シーファ病院が血液の不足を
訴え、献血の呼びかけを出しました。ガザ全体で負傷者があまりに多い
ため、輸血用の血液が欠乏しているということです。とくに深刻なのは
ずっと包囲されている北部のベイト・ハヌーンです。
6月28日にイスラエルの都市・スデロトにパレスチナからのロケット弾
が発射され、犠牲者が出て以来、ベイト・ハヌーンはずっと孤立させら
れ、包囲下に置かれています。
参考：（7月1日付のナブルス通信 「壁とガザの状況」）
http://www.onweb.to/palestine/siryo/nab1jul04.html
そのベイト・ハヌーンの状況を知らせるアピールレターが届いたので、
急ぎざっと訳しました。土、日には国連がなんとか医療スタッフと医薬
品を送り込むことができたという知らせもありますが、厳しい状況は続
いています。［ナブルス通信］
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「封鎖され、攻撃されているベイト・ハヌーン」
Beit-Hanoun Under Siege and Fire
Union of Health Work Committees （医療委員会連合）
Dr. Mona El-Farra
2004.7.12
6月30日、イスラエル軍は安全地帯を作りだし、イスラエル入植地へ
の攻撃を押さえ込むという名目でベイト・ハヌーン［ガザ北部］への
侵攻を開始した。
ベイト・ハヌーンはガザ地区北部の人口35000人の村で、歴史的パ
レスチナ［現・イスラエル］との境界に位置している。
＊＊
みなさん、
どうかこの文章を広め、占領下にあるパレスチナ人たちのために実質
的なサポートをおこなってください。
道路を掘り起こした最初の24時間の侵攻で、上水道管は壊され、飲
み水に下水が混じるようになってしまいました。このことにより多く
の子どもたちの間に胃腸炎が急激に広がっています。
1. 村の4つの出入り口は完全に閉鎖され、許可証を持つ者以外は誰
ひとり出入りできなくなっています。イスラエル軍が発行する許可証
を得ることは難しく、また、手続きに時間がかかります。
2. 4家族が家を占拠されて、1つの部屋に押し込められ、洗面所に
行くにも許可を求めないとならない状態になっています。
3. 腎臓透析が必要な患者と癌患者の何人かだけが、なんとか村を出
る許可をもらい、べつの場所の病院で治療を受けることができまし
た。しかし、複雑で時間が浪費される手続きを取らねばなりませんで
した。
4. 健康省のはしか予防接種プログラムは大幅に狂わされてしまいま
した。チームは接種計画を続けることを許されなかったのです。ユニ
セフの助けがあり、この問題は3日後、ようやく解決されたのです
が、村のすべての子どもが接種を受けられたのかはわかっていませ
ん。というのは、家を出ることをみな恐れているからです。
5. 35000人が今、銃撃下に置かれています。7月9日には3人の女
性が村の健康センターに行こうとして、重傷を負いました。白旗を掲
げ、自分たちは民間人であり、非武装だと示して、道路を横切ろうと
したのですが、兵士たちは警告なしに発砲し、母親と2人の娘がひど
い怪我をしました。
さらに……
1. 食料も薬も医療道具も一切、ベイト・ハヌーンへの搬入を許され
ていません。食料はひどく不足してきていて、この13日間にたった1
台のトラックが村に入ることを許されただけです。
2. 人々は村の中を好きに動き回ることが怖くてできなくなっていま
す。その結果、ベイト・ハヌーンの中にある私たちの医療センターに
治療を求める人の数は減っています。今、人々は救急治療だけを求め
ています。
3. 病院に行く必要がある妊婦たちが村からたった5分のところにあ
るアル・アウダ病院に行くことができなくなっています。このことに
より妊娠中のリスクが高くなると考えられます。
4. 医療委員会連合の救急車がベイト・ハヌーンに入ることを許され
ていません。1人の患者もアル・アウダ病院に照会して移ることが許
されません。
5. 村は完全に（外からの）管理下に置かれ、毎日、侵攻を受けてい
ます。
医療委員会連合はガザ地区全体が強いショックを受けているこのベイ
ト・ハヌーンの状況を広めてくださるようにみなさんに訴えます。
ベイト・ハヌーンで起こっていることは人道的危機に他なりません。
すべての人々がこうむっている状況は現在だけでなく、今後も何年に
も渡って影響を残すことでしょう。そして、これは国際法で禁じられ
ている集団懲罰なのです。
連帯をこめて
ドクター・モナ・エル＝ファラー
医療委員会連合、ガザ
＊＊＊＊＊
翻訳：ビー・カミムーラ
※ドクター・モナ・エル＝ファラーによる文章。
「インティファーダ3年目を迎えたメッセージ」
http://www.onweb.to/palestine/siryo/drmona03sep.html
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◇この文章は以下に掲載予定
http://www.onweb.to/palestine/siryo/gaza-hanoun12jul04.html
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◇P-navi info <http://nekokabu.blogtribe.org/>
［ほぼ毎日更新中。編集者ビーのblog。速報、インフォ、コラム］
・出たー！「謎のガス」レポート （などなど）
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◇ナブルス通信の配信お申し込み、バックナンバーは以下に。
http://www.melma.com/mag/84/m00109484/
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